第142話 躍進と後戻り
楽しんでいってください。
「加速式・極力一閃」
無理矢理ではあったが、アイス・バードごと雷使いに切り掛かった。
アイス・バードを躊躇わず斬ったために当たる直前で避けられた。
無理もない。威力が殺され通常の極力一閃よりも遅いスピードになっていたためダメだったのだから。
「雷」
結界で防げてはいたが、それに一切反応出来なかった。
「これにすら反応出来ないなんて、ほんとうにアルタを倒したなんて信じられないわ」
「そうかよ…そう思うんだったらそう思っておけ!後悔させてやるよ」
神速。奴の首元に向かって斬りかかる。斬った奴はモヤっと消えていく。その瞬間、電撃が結界に流れていった。
指が鳴る音が響き渡る。その瞬間結界を壊そうとするかのように、あらゆる方向から電撃が放射された。
「はぁぁぁっ!加速式二刀一閃・双剣雷閃」
急に現れたと思いきや、複数の電撃の斬ったのであった。ライカは、息を早くしていた。おそらく相当無理してこの一撃を喰らわしてくれたのだろう。
「あら、もう1人いたわね。興味なくて無視してたわ」
「二刀ニ閃・閃光二閃」
速い!名前に劣らず本当に速かった。決まる瞬間「遅いんだよ」と聞こえた気がした。
「サイレントライトニング」
後ろからライトニングが突き刺さる。そのままライカの技も決まった。
「姉さんーーー!!芯の底からテメら凍やがれ!!アイスドーム・カプセル」
即座に俺たちのいた所にドームが生成される。
「みんな、なりふり構わず走れぇぇ!!」
ただその言葉に抗ったのが2人居た。
「「ダブルインフェルノ!!」」
ものすごい爆風とともに炎上する。それでも氷は止まらない所が見えた。
地面から氷の足枷に、見渡す限りに俺、カレン、レンの3人が捕まっているのである。
そこから一気に地面から俺たち1人1人をカプセル状の檻に閉じ込めたのであった。
そしてそれは、動き出す。俺たち3人は近くに集められる。そうしてそこからドームが生成されたのであった。
結界もほぼ機能していない。ただただ寒い。
「今すぐ助けてやるかな!!影分身。加速式・一刀両断」
「氷柱」
一斉に発射されていく氷柱に分身たちは消えていった。
ただ、本体は男の前にそれでもその技を維持したまま向かってきていた。
「はぁぁぁっ!!舐めるんじゃねぇぞーー」
その攻撃は避けられたのだ。その男は、次なる一手を出そうとしていた。
「二刀一閃・極力一閃」
「ガハッ!あぁマジか……」
その瞬間、氷が弱まる。その隙に脱出を図り生還したのだった。
マークが気を引いてライカの奇襲攻撃。よく出来たコンビネーション技だと感心した。
そんな和気藹々な雰囲気が続くわけがない。
「サンダーウルフ」
雷の狼!?どう考えても触れたらアウトのやつじゃん。全部で10体。5体はすでにこちらに向かってきていた。
避けながらアイツに攻撃を喰らわさないといけないのか。でも試す価値はあると信じ、カレンにライトニングの強制突破を指示した。
結果は、失敗に終わった。全員避けるのがうますぎたのだ。ライトニングの速度では、不意打ちじゃない限り決まりそうではなかったのだ。
みんなそれぞれに走り出した。それしか方法はないと思ったからである。
どこまでやれるかなんてわからない。とにかく最優先は、アイツらを倒すことなんだから。
結界は一瞬のうちにして耐久値をゴリゴリ減らしていく。攻撃すれば消えるがその後の電撃が、結界を蝕んでいった。
「お前たち、さぁ狩の時間だ。殺してこい」
冷たく響く声。結界が破られサンダーウルフに噛まれそうになる。
こういう瞬間って時が遅くなって見えるんだよなぁ。噛まれながら斬れたとしても、多分このままでは勝てないんだよなぁ。クソが諦めてたまるかよ。こんなところでよ。
「漆黒の弾丸」
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