第140話 小国に着いた喜びは束の間に過ぎていく
楽しんでいってください。
翌朝。
俺たちは変わらず平原を歩いていた。ひたすら長い道のりである。ここ数週間、まともに仲間と会話以外人とは会話してないように思えてきた。
そろそろ出会いが欲しい。
仲間と話すのは、楽しいが飽きがくる。たまには、違う人たち話したいとは、常々思ってはいるものの村や小国以外では、歩いているのを見たことがない。
西門や南門は比較的安全地帯なため、行商人が通ることもある。東門では、強い魔物が多く生息しているために殆ど転移での移動が基本的になるのだろう。
「小国までまだ時間かかるよな」
「いや、あと数日か飛べばもう少し早く着くわよ」
それを聴いた瞬間、それしか思いつかなかった。俺たちは、低空飛行で飛び出した。
魔物との戦闘があった際、そちらの方が便利だと考えたからだ。
ポーションを飲みながら飛ぶこと数時間、今日は、ここで野宿することにした。
カレンとレンが調整しながら飛んでくれたおかげで、いつもより疲労感少なく飛べた。
「今日はありがとうな。おかげで料理を人数分作るぐらいスタミナ残ってる」
「そりゃあ良かった。楽しみにしてるぞ!ロード」
レンの声が大きく響きわたった。みんな、久しぶりの小国でワクワクしているのだろう。みんなどこか楽しげだった。
そうして1日が終わっていた。
翌朝。
俺たちは、朝から飛んで移動していた。あと上手くいけば、夕方前には着くとカレンから聞いてみんな張り切って飛んでいた。
途中、魔力が少ない俺とライカはレンとマークの背中に乗せられ移動していった。
そうして夕方になる前には、小国にたどり着いたのだった。
その日は、観光とか一切せずに宿を取りその日は解散となった。
その頃、魔王城周辺では。
そこかしこに、クレーターが出来ており気絶した幹部が1人、それ以外の3人はフラフラな状態で立っていた。
「やっぱ、アルタが居ないとこんなもんね」
「流石です。姉さん!コイツらなんかより姉さんの方がよっぽど幹部に向いてます」
なにも言い返せない、ミヤ、ラング、大剣使いの爺さんだった。でもこれで帰ってくれるだろうと、安心した矢先のことだった。
「じゃあ、そろそろ人間の所に遊びにでも行こうかしら」
「待て、行かせるわけないでしょ、なに考えてんのよ!!」
「そこまで大きな声を出さなくても聞こえています。バカなんですかあなたは」
そうして、彼女らはその場を後にした瞬間だった。魔王及びメグがその瞬間現れた。
そして逃げるように立ち去る姿を目撃したのだった。
翌朝。
朝から俺たちは、市場の方に出向き買い物をしていた。今回の旅で減ったポーションなどを買い足していた。
そうして、次になにがいるか考えていた。その瞬間膨大な魔力が近づいてくのを感じ取った。
「気づいたか!!」
「もちろん。おそらく相当厄介よ」
そう言いつつも俺たちは、小国の門をすぐさま潜り抜けその力の元に走っていくのだった。
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