第138話 カレンvsライカ
楽しんでいってください。
き、緊張する。まさか、私がカレンと戦うことになるなんて。絶対勝てないよ〜。だってあのカレンだよ。魔法会トップだよ。私なんか絶対敵わないよ。
さっきの戦いなんて、マーク全然自分らしい戦闘させてもらえなかったじゃん。
顔面蒼白の状態のまま試合が始まったのだ。
でも、こんな機会全然ないしやれることはやってみる。そうじゃないと始まらないよね。
気配を消した。
最初から、気配消しかぁ。警戒されて上に顔面蒼白だったけど、大丈夫かしら。
まぁ、関係ないかしらね。
「魔弾でも撃とうかしらね」
はぁ!?やばいやばい。カレン、初っ端から私のいる方向に撃ってきたじゃん。別の方向に逃げられたから良かったけど、殺意マシマシの攻撃にしか見えなかったよ。
でも、今なら攻撃当てられる。そのまま違う方向に向いててねって神に祈りながら走り出す。
「二刀一閃・極力一閃!!」
剣がカレンに触れようとした瞬間、カレンの周りが爆発した。
思いっきり吹き飛んだ。あんな近くにいて、どこも欠損してない方がおかしいぐらいの爆発だった。
「あ、みーつけた。ライトニング」
「ちょ、ちょっと無理だって−!もうどうにでもなれぇ斬り」
瞬間的に座り込んだ体勢から、なんとかライトニングを切った私は、後悔した。
あ、なんで私これ斬ってるの?絶対やばい攻撃くるじゃん。
「双剣・風」
「対策済みよ。風神疾風」
「え、なにこの風!?威力これ強すぎるでしょ!」
結界と風に押しつぶされそうになっているところで解除され、ことなきを得た。
「もう、頭きた!なにがなんでもあなたを倒す!!」
「そう、頑張ってね」
あの舐めきった態度、まるであの時見せた魔王じゃん。ソウといいマジで腹たつこと続きすぎ。ほんと嫌になってくる。
まだ、誰にもお披露目してない技がある。
「神速、双剣・風雷剣舞」
再起不能の一撃を、風のように舞いながら一撃を放つ。次の瞬間だった。気がついたら、結界を突き破りそうな勢いで吹き飛んでいた。
「なに今の?舐めてんの」
カレンの低い声が辺り一体に響きわたる。この時の私は、 意味不明のダメージでほとんど聞こえてなかったが、地雷を踏んだのだけはわかった。
痛い…それが今の私を占めている。なんで、コレでも私気絶しないよ。丈夫すぎでしょ、この体……。
組み手でやるような技じゃないのは、分かってる。でもね、コレしか思いつかない。
「神速式二刀一閃・双剣雷閃」
「バカヤロウ!!加速式極力一閃」
「加速式一刀両断!!」
私が、この戦いで覚えてる記憶全部である。気がついたのは、この戦いが済んで10分もしないうちだった。
カレン以外からは、こっぴどく叱られた。カレンもみんなから叱られていた。
この戦いは、引き分けということで決勝戦は、ロードvsレンになった。
とりあえず、この戦いが終わったら誠心誠意謝ろうと思ったのであった。
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