表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
169/352

ナバラとミタ


 楽しんでいってください。


「なんでなんでなんで、君がその匂い袋持ってるの!?」


 え、今は手に持って無いはずだけど、手を匂ってみると臭かった。

 

「私の師匠に渡されたものなのよ。あなたがアレの生成者?」


「そうよ。ロードに渡した筈なんだけど、まぁいいわ。それより使った感想聞かせてくれない?」


 へぇー、師匠と会ったことがあるのか。こっちだってどんな出会いだったのか聞きたい。

 まずは、感想だよね。


「魔物を怯ませたり出来るから、そこから攻撃に転じたり逃走が出来るのは凄いと思う」

 

 彼女は、メモを取りながら聞いていた。そこに親近感が湧いた。私も、ポーション作りでよく第三者からの意見を聞いた時、先生からアドバイスなんか聞いた時には、必ずメモっている。

 

「まだ名前入ってなかったわね。ナバラよ。よろしく」


「私は、ミタ!よろしくね」


 私たちは、それから師匠のことで盛り上がった。そして私が、薬作成やポーションが作れるのを知ると、飛ぶように喜んでいた。


「私、くさい袋を冒険者アイテムとして普及させたいの。もし良ければなんだけど、協力してくれないかな?ちゃんとお金ねは払うからさ!」


 これを冒険者アイテムにね……。確かにいい案だし、私も実際に使ったから性能もわかってる。

 でも売るには問題があり過ぎる。この匂いは、植物、動物、人間社会においてとても危険すぎる。生態破壊を引き起こす懸念があるからだ。

 

「ごめんなさい。それを売ることは出来ないわ。それは環境破壊に繋がってしまうの」


「やっぱりそうだよね。カレンさんにも言われてたのに、諦めきれなかった……。ありがとう。使った感想聞けて嬉しかったわ。またどこかで会いましょ!またね」


 そう言って、彼女は夕暮れともに消えて行った。辺りは、暗くなりつつある。私も帰路に着いた。

 翌朝。私の1日は素振りから始まる。昨日のワードアーム戦、アイツは強かった。

 まだ私1人の力で倒すには、危険すぎた相手だった。そして師匠から「逃げろ」と言われてたのに無視した。みんなにも迷惑をかけた。謝らなきゃ。


「おーい!ナバラおっはよう〜」


「リタにみんなもおはよう。そして昨日はごめんなさい。私は、ワードアームを倒しに行ってしまった。本当は、皆んなを連れて逃げなきゃ行けなかったのに」


「ナバラが居なかったら私たち死んでたかもしれない」


 他のみんなも口々に言う。でも、私が危険に晒したのは事実。それだけは受け止めなきゃ行けないと心に刻んだのであった。

 そうして私たちは、それぞれの授業を受けていき、気がつけばもう夕方になっていた。

 

「おやつでも食べに行かない?」

 

 ミクの提案に、私たちは「「賛成!!」」と声がはもった。


「どこに食べに行く?」


「やはり、ここは王都名物王都パフェなんていかがでしょうか?」


「エマお嬢、それ買えるのエマお嬢とナバラだけだよ」


 そうツッコミを入れるマミに対して、敢えて何も言わない私とエマであった。

 

「かき氷食べに行かない?昨日のお詫びも兼ねて奢るよ」


「やったー!!」と喜ぶリタと「え、高いよ」というミク、アミ、エマの3人に分かれて見ていて面白かった。


 みんなそれぞれ好きな味を味わいつつ、青春という儚くも美しいひと時を過ごせたと感じた。

 よし、また明日から頑張るぞと気持ち新たに、グッと体に力を入れるのだった。


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 いかがだったでしょうか?

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

 もししていただけたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

 ぜひよろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ