表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
158/352

第129話 魔王vs勇者組④


 13章完結。

 楽しんでいってください。


 そして、この世界すべての人々のレベルが10上がるのだった。

 あ、これ700年ぐらい前に誰も勝てないと思って、心臓に呪いかけてたんだった。

 この呪い、解除しないとなぁ。まさかコイツに、心臓を殺されるなんてなぁ。

 はぁ、楽しかったなぁ。楽しいことは、なんでこんなにも早く終わるんだろうなぁ。

 コイツら、いつも通り燃やさないと。

 右手に魔力を込める。「これでいいんだ」と心の中で唱える。


「黒炎火球」


「聖なる守り」


 火球は、目の前に現れたメグの魔力壁により阻まれた。


「なにやっての」


「見てわからんのか。燃やそうとしてたんだよ」


 これは、またド派手な一戦が始まる予感がした。メグと暴れた時はいつもそうだ。

 だが、今は心身ともにとても無理な状況だ。このままやると、心臓がまた止まりそうだ。

 それだけは、勘弁したい。こんな所で、まだ敗れるわけにはいかないのだ。


「それにしてもこの人たちは、全員悔いなんて残ってないって顔してるわね」


 メグに指摘され初めて気がついた。今までの勇者たちやその仲間たちは、全員憎みながら死んでいった。

 なにも出来なかった自分に対しての憎み、我に対する憎しみの顔で死んでいった。

 勇者カイトは、心臓を2つ潰した初めての人間だ。それは、後世に語り継がれるであろうことだ。

 もう700年以上前の記憶だ。我が、どうして殺した人間を燃やしていたか思い出した。それは、情報を残さないためだ。

 情報を与える気など、そうそうないのだから。でも今回なんでだろうな、なんで俺は生配信なんかやったのか。

 その場の雰囲気とテンションか、まぁ今となってはどうでもいいことだ。


「そうだな。もう、好きにせい」


「聖女メグが命じます。死者の肉体に魂よ、本来あるべき場所、愛する人の元に戻りなさい。あなたの帰りを待っている人の元に、そこで弔ってもらいなさい」


 4名の肉体が輝き出す。そして光の球体がそれを包み込んでいる。

 そして、空中に浮き、城を破り、結界をすり抜けて旅立っていったのであった。

 

「天国でも4人仲良く冒険するのよ」


 そう言ってメグは、この場から出ていった。彼女にとって、自分が知っている人が亡くなっているのだ。落ち込むのも無理はないだろう。そこで配信を切った。

 その映像を見ていたほとんどの人が、画面越しに涙を流していた。それは、ロードだって例外ではない。

 

「師匠、なんでなんでなんで」


 ロードは、膝から崩れ落ち泣いていた。勇者カイトは、本物の勇者となった。それは、歴史に大きく刻まれるだろう。

 何より、彼は心臓を2個破壊したという事実、それは私たちにとって、かけがえのないバトンを渡されたのだ。これで終わらすために。


「ロード、今は泣きたいように泣け。そして前を見てまたゆっくりでもいいから歩き出そうよ。あなたには私たちが居るから」


 ロードは、ふらふらになりながらテントに戻っていった。今は、コレでいいんだ。

 私は、来る魔王と幹部たちとの戦闘に備え、レン、マーク、ライカとの話し合いが始まったのだった。



 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 いかがだったでしょうか?

 次回は、解説編です。

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

 もししていただけたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

 ぜひよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ