第127話 魔王vs勇者組②
楽しんでいってください。
俺たち前衛組は一気に詰めていく。
魔王は、大剣を構え魔力を込め始めていた。正直言って嫌な予感しかしなかった。
次の瞬間、大剣は黒い炎を纏い出す。
「リナ!水魔法!!」
「ビックウェーブ・ビーム!!」
リナの魔法は、魔王一直線に飛んでく。通常のビックウェーブと違い、一直線に飛んでいく魔法だ。範囲攻撃から単体攻撃に変わったことにより、一点集中としては上位の強さを誇る。
そんなのを、諸共せず魔王の技は発動されたのだ。
「黒炎斬」
炎の斬撃……!?瞬く間にリナの魔法と大激突を起こす。止まることを知らない斬撃。リサの魔法は、完膚なきまでに蒸発を起こし跡形もなく消えた。
「やばい……やばい、やばいやばいやばいやばいやばい」
「クロスカウンター!!」
正直、怖くてたまらない。双剣使いとしてここは守らなくてはと体が勝手に動いていた。
これ弾けなかったら俺死ぬな……。どう考えてもこんな魔力の斬撃、耐えられるわけがない。
でもな、守りたいっていう気持ちがあるなら大丈夫だよな。自問自答を無意識の中でしていた。正直言ってあと持って数秒が限界だ。
リナは遠くに離れてるのは、気配でわかる。
カイトは、俺が飛ばすのを信じて走り出してる。
「離れろ!!」
そんな声が聞こえる。その言葉を信じて離れる。
「一刀両断・横一閃」
その瞬間、バスターの一撃が斬撃を破ることに成功。心の中でガッツポーズをした。
「加速式・聖剣の輝き!!」
俺は、魔王に向かって俺が出せる火力全振りで叩き込んだ……はずだった。瞬間、時が止まったかのように見えた。それはすぐに終わりを迎え、体に激痛が走り出す。
ロードとは、別方向に向かって斬られたのだ。
痛みで声も出ない。斬られた箇所から血がドバドバ出てくる。力が入らない。目はほぼ閉じかかっている。あ、これは死んだなと思った。
大した情報も残さないまま、俺はロードに託すことになる。それだけは嫌だ。でも起死回生のソード・メモリーを打ちたいけど、そんな余力なんて残っていない。
仲間たちの声が聞こえる。戦っているのだろうか、呼んでいるのだろうか、もう判別できそうもなかった。
「カイト!!カイト!!テメェよくもカイトを許さない!!」
大剣を握りしめる。目から涙が止まらない。顔はグチョグチョだ。そしてカイトとの思い出が蘇ってくる。
初めて会った時、喧嘩した時、仲直りした時、初めて一緒に魔物を倒した時、何気ない日常がその全てが一瞬にして脳裏に思い浮かぶ。
「ソード・インパクト・一刀両断!!」
「弱い……」
攻撃した瞬間には、吹き飛んでいた。おそらく決まったが、その勢いを超える攻撃にかき消されたのだろう。
俺の攻撃は、完全に魔王にとって全く意味のない攻撃となったのだ。
壁にぶち当たる。斬られた箇所からの出血に加え、頭と背中を打って思考がまとまらない。
回復できなければ、死んでしまう等状況で体は全く動かせなかった。
(リナ、カイトにポーションかけてくれ。俺が時間を稼ぐ)
「うぉぉぉぉぉぉっ!」
一心不乱に魔王に向けて走り出す。こんな所でネガティブなんて発動している場合じゃねぇんだよ。1秒でも長く時間稼ぐんだよ。
「クロス・インパクト!!」
双剣使い舐めんな!!バスターが捉え切れなかったやつ、俺ならいけるんだよ!!心の中でそう叫ぶ!!
何度でも、何度でも止めてやる!!時間稼がなきゃいけないんだよーー!!
「クロス・スラッシュインパクト!!」
「黒炎・火龍斬」
「がぁぁぁぁっ!」
全身に浴びた。やばいやばいやばい……。時間まだ全然稼いでないのに。
「うざったらしいいなほんと……回復した所でいつまでやれるの?お仲間2人は瀕死状態やで」
「ライトニング!!」
ライトニングは、無常にも消し炭となり魔王は、私の前に立った。
私は、勇者パーティの魔法使い。こなやつに負ける気なんて私はない。
でも、それは私個人として思っていることであってカイトとは、真っ向から反対の意見。
それでもさ、勇者の仲間として私は成し遂げたいんだよ。
「…ハァ。なんでだろね、笑いが溢れてきた」
「なんでだろうな、さぁ死ね」
次の瞬間、私は魔法を確かに発動したんだ。でも全然かなわかった。
でも、これでいい。だってさカイトが立ち上がってくれてる。吹き飛ばされて、カイトの晴れ舞台こんないい特等席で見れるなんてまずないんだから。
「仲間が繋いでくれたこの想い。無駄にはしない」
「そんなフラフラで何が出来るんかな」
一歩踏み出した瞬間だった。床全体に魔法陣が広がる。ライトニングが飛び出し、魔王を貫いたのだった。
「マジかぁ……!?私が唯一仕掛けてたトラップ踏むとは幸運だね〜勇者カイトはやっぱり持ってるね」
「メグぅぅー。お前マジでやりあがったな。ハァ…ハァ…ハァ…幹部連中どうした?」
「あ、アイツらのこと?全員壁めり込んでおねんねしてるよ」
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