第125話 奢りと開戦
楽しんでいってください。
夕方。剣の素振りを終えた俺は、村の正門近くまで戻ってきた。
今日の問題点、反省点を頭の中でずっと考える。こうすれば良かった、あれがダメだったなんかで頭が一杯である。
そうしていると、周りを見るのが疎かになる。後ろからの声すら聞こえていなかった。
肩を叩かれビクッとする。そしてすぐに振り向きざまに、後ろに下がった。
「ってカレンとレンか。驚かさないでくれよ」
「何言ってんのよ。後ろから結構大きな声で呼んだのよ?」
「俺たちも修行しに行ってたら、魔物に遭遇してレベルが2人とも上がったぜ!!」
「おめでとう!」
俺は、村から結構近い場所で素振りしていたから分からなかったが、どうやらデュラハンを倒した影響で、元からいた魔物たちが戻ってきたそうだ。
そのため、そいつらを狩った際にレベルが上がったそうだ。
その後俺たちは、宿に戻ってきた。
部屋のベッドに横たわる。天井を見つめこれからの旅、こんな所で躓いてるわけには行かないと考える。
でもそれは、リーダーとしてダメな所でもある。今回、俺がちゃんと指示していれば、問題なく対処できたはずだ。
それなのに俺は出来なかった。
そんなことを考えていると、扉を叩く音が聞こえた。
「ロードいるか?ご飯食べにいこうぜ。酒飲もうぜ〜」
マークの陽気な声が聞こえてくる。声を掛けてくれなければ、次の言葉何言ってんだろうなって考えた。
「今行くよ!飲むのは良いけど飲み過ぎるなよ」
扉を開けるとそこには、他の仲間たちも集まっていた。ご飯の間、今後の予定について話し合いの場となった。
次に目指す小国は、ランダーと言われる小国である。1700人程度が暮らす国である。
そこまで行くのにここから大体1ヶ月程度かかるそうだ。
ここから2週間歩くと、村があるみたいでとりあえずそこを目指すのを決めた。
2人の歓迎会と称してそこからは、食べまくり飲みまくりの会になった。
村を巻き込んだ大騒ぎである。こうでもしてないと、また考えてしまうと思ったからだ。
結果、酔っ払った俺が「今日は俺の奢りだ!!皆んな飲め飲めー」なんか言ったらしく金貨25枚飛んでいったのである。
俺自身、記憶なんて残ってないがカレンが言い逃れ出来ないように、録音していたのを聞いて払った。
二日酔いで頭痛いし、吐きそうだけど楽しく飲めたと信じて良しとしよう。
俺たちは、支払いと準備を済ませ村を出発した。
出て行く最中、会う人会う人に「昨日は、楽しかったぜ」なんか言われて旅を再開したのだった。
そこから、何日か経ったある日のことである。
アンさんからのテレパシーで起こされたのである。
「魔王が生配信始めた」
そう聞いた途端、嫌な予感がした。
そう、それは当たることとなる。勇者カイト一行が魔王城に突入したと言った文言で、始まったのだから
冷や汗が止まらない。息が早くなる。どう考えても、挑むにしては早過ぎだ。
準備出来ているのだろうか。心配になる。配信の音でマーク、レンが起き2人にも知らせに行った。
俺は、ひとまず外に出て椅子に座り画面を大画面に変換させた。
寝ぼけ眼で、カレンとライカが起きてくる。
まだ、うとうとする目を擦りながら椅子に座った。
「もぅ、戦いって、始まりそうぉお」
カレンの眠たそうな声が結界内を響き渡るのを感じる。
「今からだよ……」
そして、ヤツが声を発する。
「随分と早かったなぁ勇者たちよ。もう少しゆっくりと来るものだと思っていたよ」
「俺たちがいつ来ようが関係ねぇだろ!勇者として必ず貴様を倒す!!」
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
次回から話の通り魔王vs勇者カイト回になります。
迷っていたのですが、やっぱり勇者視点で書きたいと思いました。
次回から少し視点は、勇者側になりますので把握のほどよろしくお願いします。
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