第124話 デュラハン
楽しんでいって下さい。
俺たちは、その反応の場所に向かうことに。デュラハンでは無いにしろ、村に危険が及ぶのは冒険者として見過ごせない。
段々反応が強くなるにつれて、鳥たちは居なくなる。
本来の森なら鳥たちが歌を歌っていてもいい頃合いの時間である。
それが一才無い。それどころか、その魔物以外魔物は居ないと思う。
唾を飲み込む。武器を構える。そして現れたのはレア種デュラハンと思われる。馬にも乗っていない状態である。
その圧倒的な存在感は、俺たちにとって計り知れない恐怖として動くのをやめさせたのだった。
睨み合いが続く。誰1人動けない状況が続く。見た目はそのままなのに、全然違う。
「二刀一閃極力一閃」
私は、このままでは埒が明かないと思い、思わず飛び出していた。
まずは、どのぐらい動けてどれぐらい攻撃が効くか確認。
デュラハンは、その攻撃を捌ききり思いっきりハイキックを喰らった。
瞬時に私を掴みお腹に膝蹴りを喰らわされた挙句、意識が朦朧とする中私はゴミのように投げ捨てられた。
「ライカーー!!」
「サイクロン」
叫ぶロードを見て、半ば強引に飛び出すのを阻止した。
今のコイツだったら振り払うのは、分かりきっている。でもな、そうしてでも止めなきゃ行けないのよ。
「ロード、今のうちに救え!!」
デュラハンは、それを阻止するためにそちらに移動しようとしている。
落ち着け、落ち着け、落ち着け。「ふぅ」と息を吐きながら杖に魔力を込める。
「ライトニング!!」
「投擲」
横からレンの攻撃が飛んで行く。その頃には、ロードはライカを保護していた。
雄叫びを上げながら、捌ききり一気に詰められ、私は斬られた。
「極力一閃」
追撃を仕掛けようとしたが完璧に止めた。心の中で良しと思った。奴は、体勢を崩している。先ほど一撃でソード・インパクトが打てる。
「「俺たちも混ぜてくれよ!」」
その声で、上に飛んだ。
マークのクロススラッシュ、レンの一頭突きがクリティカルヒット。
あとは、任せたぞと言わんばかりの顔でこっちを見てくる。
それに答えないなんて、ありえないよな、心がそう叫んでる気がした。
深く深呼吸をして集中力をたかめる。これで決める。俺なら出来る。
「どいてろお前ら!加速式ソード・インパクト!!」
倒れかかっているデュラハンに、剣を突き刺し奴は体が保ちきれなくなり消滅した。
すなわち俺たちの勝利である。すぐに2人の元に駆け寄りたいのは、本心なのだが体を言うことを聞くはずもなく、たおれこんだ。
「2人は、ポーション掛けてやれ」
手から全身に痛みが回っていくのを感じる。声にも出来ない痛みは俺をいじめていった。
ポーションを、荒く息を吐きながら取り出す。蓋をなんとか外し、地面にこぼしつつも、自分にかけて痛みは引いた。
今回。俺には、疑問が残る結果になった。本来なら、復活するはずだ。デュラハンは、ライトニングでの攻撃で倒すのが普通だ。
「浮かない顔してるわね。デュラハンがなんで物理攻撃で死んだのかとか思ってる?」
なんでカレン分かるんだよ。怖いわと思ってしまった。
「推測になるけど、復活の範疇を超えたダメージが加わったことによる死亡じゃないかしら。2人から聞いた話だしわかんないけどね〜」
俺たちは、その後ギルドに戻り今回のことを報告した。
これでここ最近、出没していたデュラハンは討伐されたとのことだった。
クエスト報酬も貰ったことだし、今日はあとの時間は自由行動とした。
俺は、1人修行にでも行くのであった。
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