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第117話 新しい仲間(仮)


 楽しんでいってください。



 そこに現れたのは、俺よりも身長も体格もいい大柄な男が現れたのであった。

 確かに直感でわかった。コイツは強い。


「そこの2人は誰だ」


「俺の名は、ロード。魔王を倒すために冒険者をしている」


「俺は、レンだ。ロード、カレンとともに旅をしている冒険者だ」


「マーク、勘違いしてるようだけど、ロードがリーダーだからね」


 それを言われた瞬間何度も俺の顔を確認し驚いていた。普通に考えたらそうだよな。

 魔法会のトップ様が、名家でもなんでもない奴が、カレンを差し置いてリーダーやってるなんて思わないよなそりゃ。

 

「え、嘘だろ!?あのカレンがね。で、何しに来たんだ」


「マークには、私たちと一緒に魔王討伐に来てもらおうと思ってさ」


 何言ってんだコイツ、みたいな顔をされているカレンを横目に俺の方を向いた。


「それは、出来ないな。仕事だってあるんだ。まず第一にそんなのに興味がない」


「だったらこれならどう?あなたに掛かってる賞金取り消すまでは一緒についてきてよ」


「別に困ってないから良いんだけど」


 完全に手詰まりである。その時、殺気を感じ取った。

 後に振り返り剣で弾き返した。


「誰だ!!」


「今から死ぬ貴様たちに名乗る名前などない」


 気配の消し方が上手い。

 俺も同じように消す。次の瞬間空中での剣がぶつかり合った。気配を両者を完璧に消している。ぶつかり合ったのは、偶然なんかじゃない。ただ、巡り合わさっただけだ。


「アイツ強いな」


 マークがボソッと呟いた。

 体には、負担かけるが短期決戦の為や。


「加速式・一閃」

 

「ぐはっ」


「お疲れ!体酷使だけはダメよ。ヒール」


 マークは、俺の方に近づいてきた。


「まだまだなってないが。良い一撃を観させてもらった。ゆっくりしていけ」


 そう言うと、結界内に入るマーク。俺たちは、それにつれられ結界内にお邪魔した。

 中は、魔力の濃度が大きく、自然と体が軽くなった。おそらく空気中にある魔力が回復の役割を担ってくれてるのだろう。濃度が濃いとこう言うことも自然に起きるものだ。

 

「着いて行く気にはなれないが、杖の状態見せてみろ。状態が悪くなってたら、一本くれてやるよ」


 俺たちは、それぞれの杖を取り出した。俺の杖を見た瞬間目の色が変わった。

 

「なんで、じいちゃんの最後に育てた木の杖持ってんだ」


「なんでって言われても、親代わりのじいちゃんがくれたんだよ」


 思い出した。じいちゃんが俺たち2人にプレゼントだって両親が死んですぐの頃くれたんだ。

 

「確か2本分作れる材料を送ってたはずだ。もう一本も君が持ってるのか」


「今、魔王城に囚われてるメグっていう俺の幼馴染が持ってるよ。知らないかな、聖女様ってよく新聞とかには書いてあったけど」


「マジかよ……だったら話は別だ。一緒に魔法城行って救い出そうぜ」


 急に行くと言い出して呆気に取られた。さっきまで興味ないだの言ってたのに……。

 すぐさま、準備を始めるマークに俺たちは何も言えなかった。


「よし、行くか」


「よし、行くかじゃないわよ!どうしたの急に」


「じいちゃんに言われてたんだ。ワシが丹精込めて作った最後の木を使った杖の持ち主が現れた時、なんでもしてやれってな」


 直感した。この状態では、聖女の願いは発現しないだろう。聖女の願いは、正直言ってそう簡単に発言するわけではない。簡単に発現したならば、エリナは、聖女の願いを使えてたはずだ。

 

「少し考えさせてくれ」


 俺は、そう言うとマークは不思議そうに見てくるのを横目に俺は、カレンとレンに外で話そうと持ちかけた。

 

「意見聞きたい。このまま仲間として同行してもらっても聖女の願いは発現しない可能性が高い」


「私もそれ思った。仲間として来てくれるのは、戦力としても幼馴染としても嬉しい。でも理由がね……」


「条件を設けるのはどうだ?殺し屋の件が片付くまでに見合った成果が出なければ、見送りって形に」


 最初は、俺たちから誘ったはずなのに、今はどうするか悩んでいる。

 俺たちは、魔王を倒さなけばならない。生半可な気持ちでは、無駄死にすることとなる。

 それを言った上で誘おう。


「どうしたんだ?みんなで話して。さっさと行こうぜ」


「俺たちは、魔王を絶対に倒さないといけない。生半可な気持ちでは、絶対にダメなんだ」


「わかった。認められるように頑張るよ」

 

 その日は、結局アイツらを王都に送り届けた。

 次の日、マークはカレンに頼んで木の成長を止めていた。

 え、え、え、どういうこと!?

 

「今のなに」


「魔法の木の成長を止める魔法だよ。後継者不足が懸念点でね。昔の魔法使いがね作成したんだよね」


「仕事の方は心配すんな。事情を説明してたし、カレンのお陰で楽に説明出来た」


 その声のトーンは疲れ切っていた。

 そうして、俺たちは新たにマークを加えて、賞金を取り消す為に殺し屋ギルドを潰すために頑張ろうと思う。

 解決する前に聖女の願いの発動を願うばかりである。



 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 いかがだったでしょうか?

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