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第113話 ナバラとの稽古(ロード編)


 楽しんでいってください。



 俺とレンは、外に出るために扉を開けた瞬間、そこには見知った顔がそこにはあった。


「ロードさん、レンさんおはようございます」


「お、どうしたナバラ?」


 ナバラは、改めて礼を言ったのち「ロードさん私に剣の稽古をつけてくださいませんか」


 ナバラの目は本気だった。考えていたのだろう、悩んでいたのだろう、昨日の一件が彼女の悩みをこういう形に決定したのだろう。


「俺たちは、あと1週間で東門攻略に向かう。俺は3日教える。カレンに2日武術を教えてもらえ。あと1日は5日間で学んだことを全力で俺にぶつけて来い」


「よろしくお願いします師匠!!もう修行部屋は用意してあります。着いてきてください」


 そう言って、着いた先は魔法学園だった。厳密に言えばその中にある武道場である。

 レンは、彼女たちの方に向かっていた。


「ふぅー。それではよろしくお願いします」


 いい踏み込みだがまだまだ甘い。剣を薙ぎ払い、首筋に剣を止めた。

 

「終わりだ……」


「もう一度お願いします」

 

 何度も何度も彼女は、挑んでくるが結果は変わらない。だが少し変わってきたところもある。それは、何十手も続くようになってきたことだ。

 まだ始めて数時間、3日でどこまで行けるのか楽しくなってきて、より早く、より鋭くやり始めた。

 1日目の最後は、ナバラが勢いよく空を舞って倒れた。


「すまん、強くやりすぎてしまった……」


「大丈夫ですよ。受け身は取りましたし。それよりも1日でスケルトンと戦った時よりも強くなれました。明日からもよろしくお願いします」


 まだまだやれますって表情隠せてないぞなんて思いつつ、俺たちは後にした。

 その後俺は、カレンに朝のことを頼み込み無事了承を得た。これでナバラは、体の動かし方がより良くなれると思っている。

 剣の稽古だけでは、ナバラの100%は引き出せないと思っていた。その為に必要なことは、体を柔軟に動かしより良い形で技を放つことだ。

 ナバラは、将来を約束された身ではあるが友達との冒険、今後の生活においてこの稽古は有意義なものになるであろう。

 2日目は、予定時刻よりも1時間ほど前から早く来て準備運動、素振りをやっていた。


「無理だけはするなよ。やるか」


 昨日よりも、全然良い動きで一気に攻めてくる。ナバラのペースをどんどん押し出せていると俺は思っている。

 自分自身のペースを押し出せることは良いことだ。


「はぁぁぁぁぁぁぁっ!」


 2日目は、昨日よりも確実に充実しており、ナバラは精一杯くらい付いてきていた。

 だが、まだまだ甘い。だからこそ、油断からの攻撃に対処できずに負けることが多い。

 これは、決定的な弱点になるであろう。


「ナバラ、何回も言ってるが気は最後まで抜いたらダメだ。それで何回やられた。反省して明日に活かせ」


「はい!!ありがとうございました」


 3日目、昨日の反省を活かしより集中力が続けられている。それだけじゃない、より良い一撃を撃つためにどう動いたら良いか、それをコンボとしてどう活かすか出来始めていた。

 負けるたびに、反省点をノートにパパッと書いては休暇の間に何度も見返している。

 まぁ、ご飯中はゆっくり食べてほしいものだけどなって俺は思う。


「ナバラ、良い動きになってるぞ。午後からは、加速とかの魔法を使ってやってみるか」


「はい!」


 実際の魔物との戦闘を意識した稽古に移行した。

 ナバラが、この3日間でどれだけ成長したか良い試験になるであろう。

 ナバラは、早速加速で詰めてきている。ただ猪突猛進に、詰めてきているわけではない。影分身をバラバラに動かせながら、反省点を活かした戦い方をしている。

 影分身。戦闘をいい塩梅のバランスでやってきているのでで、今すぐにでも褒めたいと思っている。 

 通常、どちらに偏ってしまう。それにならず出来ているのだから素晴らしい。

 だがまだ甘ちゃんだな。


「はぁぁっ!」


 

 気合いで一斉にナバラの影分身が消えた。ナバラは焦りを顕にし、飛び上がって攻撃を仕掛けようとした所を一撃入れた。


「え、今のなに!?」


「あぁ。気合いでかき消した」


 困惑を見せるナバラだったが、すぐにノートに反省点を書いていた。

 

「師匠、もう一度お願いします!!」


 結果、ナバラは初日に比べると格段に強くなった。だが、ナバラ自分自身ではまだ気付けていない、1番の弱点を持っている。

 それは、カレンに叩き込まれるとしてひとまずこれにて終了だ。


「ナバラ、3日間よく頑張ったな。明日からカレンの稽古頑張れよ」


「はい!3日後に不甲斐ない結果にならないよう精進します」


 そう言ったナバラの表情は、どこか深刻な面持ちで話しかけたあの時とは、全く別のものになっていた。

 俺は、ナバラと別れた後まだまだ戦い足りないなって思って帰路に着いたのだった。

 翌日。カレンは、早々と学園の方に向かっていた。

 久しぶりに体を動かせるから嬉しいのだろう。


「ナバラ!!今日から2日間よろしくね。ビシバシ行くからね」


「望むところです。よろしくお願いします」


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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