第107話 西門攻略完了
楽しんでいってください。
10章完結です。
俺たちは、無事クエストを達成できた。糸がプツンと切れたかのように、着地後すぐに座り込んでしまった。
「だ、大丈夫ですか」
リサが、心配している顔で近くに寄ってきた。頷きだけして、周りを見渡した。周りでは、歓喜の余韻に浸っているもの、忙しなく状況確認をしている人たち、ギルド長に報告しているものたち、それ以外にも多くの冒険者及び軍人が居た。
試合スペースに繋がる廊下に人の気配がした。
「ありがとう。助かったわ、ロード」
現れたのは、ライだった。
周りには、軍人とその上司らしき人が見えた。その顔に見覚えがあったが、それは今は無視しよう。
「いいよいいよ、別にお礼なんてさ。でも1つ約束してくれ。また会おうぜ」
彼女は、驚いた顔をしていた。そりゃそうか。あの時本気で、潰したやつが言えるセリフではないな。
撤回しようとしたのを遮られた。
「頑張ってみるよ。またどこかで」
その後のことは、あまり記憶がない。翌日、レンの話によると、疲れすぎてそのまま倒れたらしい。
俺たちが、ギルド酒場で朝ごはんを食べていると、ギルド長自ら挨拶に来た。
「昨日は、本当にありがとうございました。あなた方がいなければ、昨日我が小国は崩壊していました」
でも、確かリサやエリナは居たから半壊ぐらいじゃないかな。あとライも多分だけどいただろうしね。
「わざわざ、挨拶のためだけに来たんじゃないんでしょ。要件言いなさいよ」
「あ、はい。西門最後の国の証明書の発行と、今回の報酬です」
そこには、それぞれの名前が書いてある証明書と金貨500枚が渡された。内訳は、ドラゴン1体に付き150枚、後は諸々な魔物たち出そうだ。
「後それと、王都に転移で戻ってきなさいと、魔法会の方から連絡がありました。なにやら重要な話があるようで」
俺たちは、簡単にお礼を言ってギルドを後にた。
転移の前に必要なものを買うために、お店の方に来ていた。そこで待ち伏せされていたのだ。
「カレン、帰るわよ。あなたのお母様から連れて来いって命令が下ったのよ」
「いや、そこはさ一緒にドラゴン倒したよしみとしてさ、見逃してよ」
「いやよ。だってあなたたちを連れ帰るだけで、金貨20枚よ」
カレンは、あ、そうだったこいつ。金に汚いだったみたいな顔をしてフーミルを見ているのを、横目で見てしまった。
「あ、ロードさん。今から王都ですか。聞きましたよ、いつか手合わせお願いしますね」
「今お帰りですか。王都に転移で戻られるとかなんとか聞きましたよ、今度は、ロード戦いましょうね」
フーミルは、待ち伏せとして多分2人は偶然なんだろうな。
完全に逃げ道塞がれた。転移3連発してもいいけど、なんでか逃げられる気が起きないんだよな。
「あ、1つ言い忘れてた。逃げた場合トップの座、代表の座、Sランク冒険者の永久剥奪だから」
俺は、それ完全に脅迫じゃんって思ったけど口に出すのは、止め指示に従った。
久しぶりに王都正門に戻ってきたのだった。
リサは、エリナと別れたすぐに北門のある地点に戻ってきた。
「ここも相変わらずね、カイト」
「リサか。何日も何してんだ」
「ロード君と会ってた」
その場に居た勇者の仲間たち、冒険者仲間が一斉に静まり返った。
「ただ、西の闘技場で会っただけよ。ライって殺し屋に痛めつけられた時、助けてくれたんだよね」
「そうか。人間相手だと弱いもんな」
思ったより反応してくれたから、ヨシとしよう。私は、その場を後にして魔物狩りに向かうのでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
最後のリサの行動は、あくまでも面白そうだから行っただけです。
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!
もししていただけたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!
ぜひよろしくお願いします!




