表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
133/352

第106話 闘技場13


 楽しんでいってください。


 その音は、その場に似つかない音だった。それは、複数同時になり、観客含め俺たちも驚いた。

 奴らは、ニヤリと笑いその場から立ち去ろうとしていた。


「逃すか!」


 フーミルが、魔弾を放った。そして奴らの足や肩などに当たり、倒れ込んだのが見えた。

 

「ここは、大変危険です。速やかに闘技場外に出てください!!魔物が出現します」


 観客たちは、パニックを起こした。我先にと出口に向かっていくのが見える。

 出口は、すぐにどこもパンクしている。そんな状況の中奴らは現れた。


「ロード、カレンお前たちは、回復に専念しろ。ここは、俺たちでどうにかする」


 レンの怒号に近い声が、俺たちの思考を回復させた。すぐさま俺体は、ポーションを取り出し飲んだ。

 そうしている間にも、魔物たちが暴れ出し、対処するべくギルド連中が、一斉に対処にあたる。

 ギルド長らしき人の一声で、ギルド連中は大いに湧き立った。


「テメェら、緊急クエストとして対処してくれ!報酬大いに期待しておけ」


 そんなことにも目もくれず、黙々と対処に当たっているのが見えた。

 それは、リサだった。


 対人戦の時は、まぁまぁな強さだと思っていたが、そんな考えは、一変した。

 魔物と魔物の間を飛び回る軽やかさ、一撃で絶命させていく速やかな対処、どれもが完璧で見入ってしまうほどの、美しさをそこには秘めてあった。


「ヤバいな。カレン」


「そうね。あの子、あんなに強かったんだ……」


 レン、エリナ、フーミルの即席コンビネーションプレイは、見ていて心弾む素晴らしさも劣らず凄いと思っている。

 俺たちも、居てもたってもいられず走り出した。

 

「極力一閃」


「ライトニング」


 その開幕の一撃は、まだ避難できてなかった観客、軍人、ギルド、仲間たちを支えるには大きいぐらいの希望の一撃だったといえる。

 ウルフベアなどの上位の魔物の大群ばかりだが、それを押し返せるレベルのメンツがここには揃っている。

 そして、そのポーションたちのボスが登場した。


「マジかよ……ドラゴンか」


「あんた達、ドラゴンは5体出現してる。絶対に油断なんかしたらダメよ」


「来なさい!魔弾龍」


 魔弾龍は、あの時の小さな体とは違い、大きな体で権限した。

 それに負けじと、イフリートをそれぞれレンとカレンが召喚させた。

 俺は、聖女の願いを発動させ、一気に飛び上がる。


「極力一閃」


 それは、ドラゴンの防御壁によって止められているが、勢いが死んだわけではない。

 

「はぁぁぁぁっ!」


 パリンと割れる。そのまま硬い鱗部分に向かって斬った。

 やっぱり勢いが足りなかったか。入りが浅い。

 3体のドラゴンは、俺を倒そうとブレス攻撃を繰り出そうとしている。

 一体は、防御壁ごと巻きつけ破壊し、魔弾龍によって口の部分に巻き付かれ暴発。レンは、投擲(グングニル)・インフェルノ、イフリートの槍投げで阻止。

 カレンは、ドラゴンを下から蹴り上げ阻止。

 

「ありがとよ。ソード・インパクト」


 割れた防御壁の場所から、発動させ、ドラゴンは国の外に吹き飛び、地面に墜落。

 やつは、完全に虫の息だ。すぐに移動し、極力一閃で首を斬り、俺の勝利で終わった。

 一方カレンは、影分身で10体に増やし、数の暴力で勝利をお納めた。もちろん、聖女の願いは発動済み。


「やったー!!コレでレベル46」


 レンは、上空に移動し真正面からもう一度割り、投擲(グングニル)で勝利した。

 

「お腹のところでインフェルノしたの成功だったな。あ、レベル上がってる。45になったのか」


 フーミルは、魔弾龍があのまま首を締め国外まで運んで、勝利した。


「ねぇ、あれって……」


「竜人族ね。魔王に使えてるって言われてたけどまずまだ居たのね」


 先に手を出したのは、エレナの方だ。エルフ族とは、思えないぐらいの腕の筋肉、竜人族に対して真っ向勝負を仕掛けている。

 私も、見惚れてる場合じゃない。目の前の敵に集中しなきゃ。


「はぁぁぁぁぁっ!」

 

 重い。でも相手は、人間じゃない。魔物だ。いつも通り殺ればいいだけのこと。

 相手の竜人族は、リサから感じる殺気に心からの恐怖を味わった。体が言うことを聞かない。


「一閃」


 エレナの方は、相手の竜人族が相方がやられた瞬間、先ほどまでの力強さもなくなった。

 今がチャンス!!


「クロススラッシュ」


 そうして、闘技場からは今までで一番の歓声が上がったのだった。


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 いかがだったでしょうか?

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

 もししていただけたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

 ぜひよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ