第105話 闘技場12
楽しんでいってください。
いよいよ決勝戦だ。観客は大いに湧き、軍人やギルド連中は、より一層の警戒態勢に入っていた。
その雰囲気は、異様な雰囲気そのもだ。歓喜、焦り、イラつき、様々な感情が入り混じり混沌としている。
その中で試合をするのは、結構な精神的に来る。
そして、カレンが待っている試合スペースに出るのだった。
「カレン、最高なバトルにしような。最初から手加減なしで行くから覚悟しろよ!!」
「それは、私も同じよ。不甲斐ない勝負なんてしてみなさい、試合が終わっても殴り飛ばすからね」
「レディ、ファイ!!」
試合の合図があった瞬間から、ぶつかり合っていた。
「一閃」
「正拳」
お互いの技が会場中に響き渡る。一歩も引かない試合展開、過去最高に盛り上がっていた。
それは、俺たちも同じことだ。最高に楽しんでいる。
過去幾度となく、何度も何度も戦ってきたが今までで一番楽しい。顔は、緩みお互いに笑っていた。
「極力一閃」
「正拳!!」
さすがは、カレンだ。これは、カレンだから発動できる。カレンは、俺と戦う際普段より硬い防御壁を全身に纏っている。
その分、カレンも同じく本気で殴ってくるし、蹴り飛ばしてくる。
カレンは、今までの試合よりも一番速いスピードで攻めてくる。それを捌くのは、骨が折れる。それを顔に出してみろ、水を得た魚のようにより一層強く、速く攻撃されてゲームオーバーだ。
「発勁」
一瞬の隙をつかれ、技が体に当たる。その衝撃に耐えられず、吹き飛んだ。
場外ギリギリなところで、なんとか踏みとどまった。
神速で、カレンの前に即座に移動する。
「ソード・インパクト」
カレンも同じく、反対側の場外ギリギリまで吹き飛んだ。すかさず、飛んでくるのが見える。それは、まるで獣が獲物を殺すと判断した目に見えた。
木刀を強く握り締め、構えをとる。正直、不安しかなかった。あんな目で飛んできてるのをどう対処するか、悩んでしまった。それが命取りになるのに……。
「インファイト」
怒涛の連続攻撃。防御及び回避行動が間に合わずほぼ、全ての攻撃を受ける形となった。
全部痛かったが、最後の顔面に飛んできたパンチは、強烈だった。その一撃でまた場外ギリギリまで吹き飛んだ。
「痛てぇ。久々にここまでのラッシュ受けたわ」
「ロードが、考え事してるのが行けないのよ。もう一度忠告しておくわ。不甲斐ない試合したら許さないから!!」
反省しつつ俺は、剣を構え直した。
神速で、一気に詰めていく。
「極力一閃!!」
「発勁」
カレンが、少しよろけた。これは好奇と判断しすぐさま、もう一度極力一閃を発動した。
カレンにクリティカルヒット。続けて攻撃を続けていく。
それが、何回もに続いて繰り返されていく。勝てるそう確信した。
「正拳」
思いっきり溝に来て続けて、うずくまったところで頭に発勁。思いっきり地面にのめり込んだ。
「お返しよ。はぁ……はぁ……はぁ……」
全身が痛てぇ。カレンまじでぶっ飛ばす。そう思っていても体が言うことを聞いてくれる様子がない。
負けたくねぇんだよ。俺は負けられねぇんだよ。
カレンが、歩いてもう戻ろうと歩き出したていた時だった。頭から血がだらだらと、流れている状態で立ち上がったのだ。
「やっぱり、立てるわよね。今度こそ仕留めてやるわよ」
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……ぶっ潰してやるよ」
お互いの剣並びに拳が当たろうとした瞬間、この雰囲気に全く合わない音が、何箇所から同時に聞こえてきた。
「パリン」
「「え!?」」
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