表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
129/352

第102話 闘技場⑨


 楽しんでいってください。


 会場は、その言葉でさらに大盛り上がりな状態になった。すでに、ほとんどの観客がロードを応援していた。

 

「さっき使ってた木刀、それ余裕で人殺せるよな」


「まぁね。あの子にそこまで切り傷作ってないはずだけどね」


 お互いに剣を構える。


「レディ、ファイ」


 お互いの剣がぶつかり合う。やっぱりさっきとは、段違いで速さが違う。重く、強く、激しくぶつかり合っていた。それは、完全に殺し屋の戦い方ではない。ただ、本気でぶつかり合っていた。

 やっぱり強いな。気配消した戦い方してみるか。一度本職と戦った際には、有効だったが明らかに強さが違う。どれだけ通じるか試してみたくなった。

 

「気配を消した!?」


 真正面からのお腹辺りに向かって一撃喰らわした。不意打ちで思いっきりやったのにほとんど動いてなかった。俺は、すぐさま移動した。

 さすがは、殺し屋。ってマジか……。


「そこね。まだまだ甘いわね」


「お、重い」


 真上から全体重をかけた攻撃。地にヒビが入る。なんとか振り払うが、完全にバレた。それを見逃すわけもないよな、猛攻撃が始まった。


「さっきのお返しよ!はぁぁっ!」


 連続攻撃か。一つ一つが重たい。負けるわけにもいかないので、仕返しにより速い攻撃をお見舞いした。

 彼女は少し、後に吹き飛んだ。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」


「そういえば、お前たちがここに来た理由推測してみただが、言っていいか」


 そんな言葉に目もくれず、一心不乱で打ち込む彼女の攻撃を、完璧に封じ込んだ。

 彼女は、すぐさま立て直そうと後に下がろうとするが、上手く行かずにいた。


「お前たちの目的って、闇ギルドだろ」


 図星だったのだろう。完全に表情が変わった。より強く逃げようとするが、俺が完全に力で押し勝っていた。

 彼女は、抵抗をやめ大人しくなった。一瞬の気の緩みだった。完璧に押さえ込んでいた状況からいっぺん、強烈な一撃をもらった。


「私や彼らも殺される運命だし話していいか。私たちは、ここで起こる惨劇を阻止するために来たの」


「魔物のポーションを使ったやつか。でも彼らの計画は狂うこととなった。それは、俺たちの登場だ」


 彼女は、ハッとした表情でこちらを見つめてくる。俺たちは、闇ギルドの仲良し相手であった、奴隷商会を潰す原因を作った。

 闇ギルド連中からは、想像もし難いほどに恨まれているだろう。自分たちが作った商品を使ってくれる奴らを失ったのだ。

その損害は、計り知れないものだろう。それだけのお金や労力を水の泡となって消えたのだから。


「そうね。でも奴らもそこまでは動けないでしょうね。私たちが、来たことによって軍やギルドが動いてる始末なんだし」


「話はここまでにして勝負決着つけようぜ」


 剣のぶつかり合い、何度も何度もぶつかり合う。そうして決着の時が迫ってくる。奴は段々とついていけなくなってきた。最後の方はリンチに近かった気がする。

 そして奴は倒れ込む。この試合の幕引きは、正直言ってとても最後は簡素だったと思った。

 そうして、仇も取ったことだしと俺は、試合スペースを後にするのだった。


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 いかがだったでしょうか?

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

 もししていただけたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

 ぜひよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ