第98話 闘技場⑤
楽しんでいって下さい。
予想はしていていたけれど、レンと決勝の舞台で戦えるのは、嬉しい。仲間として本気で戦えるし、レン自身の成長は、嬉しいものだ。
そうして、試合スペースに向かって歩き出す。会場は、大盛り上がりで私たちを迎えようとしていたのを、感じとった。
スペースに上がると、そこにはもちろんレンがいた。だが、緊張しているのか、少しぎこちなさが目立っていた。
「レン!!気楽に楽しもうよ」
「おう。絶対に勝つ!!」
レンは、緊張完全に解けて、完全にいつも通りのレンになった。
「レディ、ファイ」
試合が始まった。私は、即座に後方へと下がる。レンとの勝負、最初から杖を出して戦う。杖を構え、魔力を込め始める。その間にレンの方からは、膨大の魔力の流れを感じとった。
「イフリート、飛ばしていくぜ!」
やっぱりか……。槍装備してるよね。そりゃそうだよね、考えなくてもわかることでしょ。レンは槍使いで、イフリートのコンビネーション最高だしね。
「ライトニング!!」
イフリートの槍と激突する。魔力ぶつかり合い、最高に魔法使いしてるって感じがした。続けて、レンが火の槍で後ろから攻めて来ていた。
甘いわね。あまちゃんだよ。スッと避けつつイフリートが、すぐさま攻撃態勢に入っているのが見えた。レンを掴みイフリートの方に投げ飛ばした。
「マジか……!?」
「ライトニング!!」
態勢が悪い中でも、レンはすかさずインフェルノを放ってきた。神速で落下地点に移動し後ろから、アクアランサーを繰り出した。
レンは、イフリートを吸収し空中加速をして窮地を脱していた。
マジかよ……!これは、いいダメージ期待したんだけどな。次どうしようかな、なんて考えていたら突っ込んできていた。それを極小魔弾を一個発射させ、爆撃した。
それは、難なく止められたが、数秒稼げたのは、良いことだ。
「これでも、喰らいなさい!アクアランサー」
レンの体に複数ヒットした。だが次の瞬間、私は、火の槍で射抜かれたのだ。
「やっ……てくれる、じゃ、ないの!?」
その時確信した、レン完全に正気を失ってる。私が与えた、ダメージによって完全に自動で聖女の願いが発動されていた。
火の槍は、形状を変えイフリートに変貌していく。完全に裏手を取られた状態で、私は完璧な重傷な状態。どうしようかな。やっば、思考がまとまらないわね。
刻一刻とイフリート及びレンの攻撃が、私に迫って来ていた。私は、両手を横に広げた。
「ビックウェーブ、ライトニング」
イフリートは、完全に沈静化に成功した。レンは、辛うじて避けはしたものの、一部擦ったようで右肩を押さえていた。
そうして、レンは正気を取り戻し聖女の願いを止めた。その瞬間から、ものすごい激痛にさいの稀倒れ込み、うち回っている。
私もその光景を見た瞬間、糸が切れたみたいに倒れ込んだ。だが、私には回復魔法がある。少しずつ、少しずつ回復していった。
傷は、塞いだがまだ痛みが残ったままだが、立ち上がった。レンも落ち着いたのか、槍を生成し杖代わりにて立っていった。
「はぁ……はぁ……はぁ……インフェルノ」
それを意図も容易くアクアランサーは貫いていく。そうしてレンに刺さり、私の勝ちでこの戦い終わったのだった。
試合が終わった瞬間、歓声と同時に聴き慣れた声が、届くのを感じていた。
「カレン、レン大丈夫か!!」
「私は、いいからレンに薬お願い」
そう言い終えると私は、倒れ込んでいった。気がつくとそこは、医務室でフーミルとロード、まだ眠っているレンに見守られつつ私は、起きたのであった。
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