あの生配信での魔王軍の反応
楽しんでいってください。
(お前ら今すぐ集まれ!!メグも来るように!!)
そんな言葉が、寝ていた私を叩き起こす。せっかく寝てたのになんなのよ。最終的には、無理矢理引っ張ってでも連れていくしで私は、おとなしく牢屋を出て真っ直ぐ魔王がいる部屋に向かっていった。
扉を開けると、もうすでに四人の幹部と魔王が私を待っていった。
「なんなのよ、せっかく寝てたの叩き起こして」
「これを見てみろ」
映し出された映像を見るとそこには、ロードと仲間たちがオーガ?と戦ってる映像が映し出されていた。そして、右端の方にLiveと書かれた文字を見つけた。
「こいつ本当にオーガ?」
「突然変異型だ。オーガがオーガを食って生まれた魔物だ」
え、なに?そんなことあるのみたいな顔をしていると、ミヤが軽く説明を始めた。
「突然変異型は、何十万分の一の確率で生まれます。大体は強化種とも言われるのですが、今回のは完全に変異型です」
「オーガがオーガを食べたから。なんで羽生えての」
「それはコイツの願望だろ」
え、願望なの。まぁ、魔物でも願望はあるよね。そうしておこう。
「やっぱり硬くなってるか。ロードもレンの攻撃通ってねぇぞ」
オーガとは、何回も戦っているけどもう私からしてみたら、やわらかいも同然なんだよな。あーなんか、体動かしたくなってきたな。
「それにしてもカレンの格闘は凄いわね」
「あの拳は痛そうだ。でも何発も打てないだろうな」
私は、そう言うのを聞いてか、カレンの手の方に注目した。殴った手は、ボロボロ到底次の一発が打てるとは、思わなかった。
そして場面は、二発目を殴った辺りになっていた。そしてロードが一人で対峙することになった。
「聖女の願いか」
「使うでしょうね」
「そんなことより、SとA級の魔物が集まって来てるけど!」
本当だ。基本的カメラは、ロードの方を映してはいるが、チラッと他の魔物が見えた。
おそらく、このオーガに挑もうとする挑戦者たちが現れたのだろう。強いものが現れたら、実力を確かめたくなるのも和kるが、流石に武が悪いと感じた。今来てる奴らが、全力で挑んできても勝てないことが、明確である。
そしてロードが、本気を出す。聖女の願いの発動を感じ取った。何度も激しいぶつかりあいが続いていた。両者一歩も引かないこの戦い、ロードに対して、早い決着を切に願った。
「これ完全にハイな状態になってるな」
「ですね。そして斬れ味も良くなって来ています」
「ホッホッホ。この剣捌き、アルタが気にかけていたのも納得じゃ」
「もう、あと数手で決着がつくわよ」
私が言った通り、ハイな状態なロードによって四肢は斬られ、最後首を斬られオーガは消滅した。
多分ロードには、ほとんど記憶残ってないでしょうね。あそこまで暴れて、気がついた時にはもう死んでたがオチでしょうね。
そんなことを考えていると、ロードの言葉でこの場の全員が黙ってしまった。
「あーあ、もう終わったのかよ……」
ロードは、もっと戦っていたかったのだ。そして楽しそうに命のやり取りをしていた。
ロードにとっては、未知の戦いとは恐怖ではなく、楽しいという感情が全面に出るのだとこの時痛感した。
そして、数時間後には勇者カイトによって炎上は沈静化を見せてこの戦いは、幕を閉じたのであった。
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