第87話 おかしな村②
楽しんでいってください。
俺たちは、辺りを散策するとともに原因を調べ始めてた。
まず最初に疑ったのは、洗脳系の魔法だ。だが、全くの無関係らしく、次に考えられる要因を探るべく、宿屋の方に向かった。
「ごめんください」
「……」
人はいるが、全くの無反応で対応など全くない。食事スペース含め、大人子供合わせて7人。
周りを見渡すと食事には、何も手をつけていないことがわかった。それどころか、持ってきた状態のまま放置されていた。
これは、本格的におかしいと思い、より入念に調べてみることに。その瞬間だった。外から大きな気配を感じ取り俺たちは、外へと飛び出した。
「え、何もいない?」
「反応も消えてるわ……」
「俺が外で見張っておくから、調べてきてくれ」
「「了解」」
俺とカレンは、また部屋の中を調べていた。床の方を見てみると、そこにあったのは一粒の薬であった。
カレンが鑑定を発動させた。
名前 正気消滅剤
用途 飲んだ相手の正気を消滅させれるクスリ
生産者名 ナバラ
「ナバラってやつ探し出そう」
俺たちは、すぐさま宿屋から出た。外には、なんと知らない女とレンが対峙している最中だった。
「おい!何やってんだ」
「急におそってきたんだよ」
見た目は、大人の女性そのもの。だかやけに若い感じが拭えなかった。
「正体を表やがれ!!」
「なんだ、バレてたか。ケッケッケ」
なんとも言えない笑い声と、中性な声しつでああわれたのは、俺たちより小さな人間だった。
「我こそが、次世代の新たな組織を作る(予定)ナバラ様よ。ケッケッケ」
新たな組織だと。何こいつ?奴隷商会に変わる組織をつくるっていってんの?
「そんなこと、どうでも良いけどよ。村人たち治してもらおうか?」
「せっかくの実験場の奴らを解放しろだと。嫌だね!!」
実力行使してもいいが、多分俺より下の年齢だろ。気が引けるな。大人しく辞めてくれたら良いのに。
「何その顔。うざいだけど。うん?あんたもしかして最近有名な人か?」
「そいつかどうかはしらねぇが、俺の名はロードだ」
それを聞いた瞬間、全速力で逃げ出した。まぁ、俺たちにとっては余裕な速さで、簡単に追いついた。
逃げ道を失ったナバラは、完璧に焦っていた。彼らから、逃げることが出来ないと悟ったのか、観念してその場に座り込んでしまった。
「ごめんなさい!!許してください。私が、村のみんなにクスリを盛りました」
だろうな。完全にさっきまで作っていたキャラ作りは、完全に剥がれ落ち普通の少女に戻って行った。
「あの状態なら治せるから、任しなさい!!」
彼女は、それを聞いてより泣き出した。さては、治せるクスリなんて元々無かったなと、確信を持っていたがあえて言わなかった。
そうして村に戻り、カレンの魔法によって元通りとなった。ナバラは、その後村の人たちから晩になっても怒鳴られていた。
次の日まで、彼女泣き声が響いたのであったとさ。
俺たちは、彼女が起きるの待って出かけることにした。朝になって完全に声が枯れていた…
カレンの魔法によって治してあげた。
アレンは、彼女にある問いを投げかけた。
「ナバラちゃん、もう悪いことをしないって約束できるかな」
「うん…もうしません」
「王都にある魔法学園来ない?無自覚だけどクスリを作る才能がある。その力は、良い薬を作ることができる」
「え、ほんと?」
「基本魔法のレア魔法の一種でね。薬作成の魔法があるの。専門的なことを学べば、人の役に立てる」
彼女は、また泣いていた。自分が生まれ持った才能で無自覚にも人を傷つけてしまった。その能力そ良いふうに活かしてほしいと、本気で思ったのだろう。
「魔法学園行きたい?」
「うん。行きたい!!」
カレンは、クスリと笑いテレパシーで一連のことを母親に伝えてた。
当例として、十五分程度なら王都に戻ることを許可された。
カレンとレンで彼女を送り届けた。
俺は、その間に一つの仕事を済ませることした。
「テメェら、元々あの子がこの能力あったの知ってだろ。何らかの原因で反逆さらったてところだろ?そして日常的にも強要して薬作らしていただろ。白状したらどうなんだ。隠れてないでさ」
案の定だ。村人たちは、それぞれ武器を構えて向かってきてた。敵うわけもないのに、挑むなんてね。
「カレンから聞いてるとは思うが、コイツら頼むわ」
連中は、無事小国レスターの軍が逮捕した。これは、リポーンも合意うえ決まったことだ。
勇者として、いや違うな。一冒険者としてやるべきことをやったまでだ。
ほんと胸糞悪い事件だぜ。まぁ最後は、良かったからよしとするか。
そんなこんなで、二人が、戻ってきた。
「お疲れ〜」
「無事ナバラちゃんは、魔法学園入学決まったわ」
「学費の面は、全額カレンが払ってたぜ。あの学校めっちゃやすいんだな」
「三年間で金貨120枚だしね」
まぁ何よりあの子が、これ以上危ないことに、巻き込まれないだろうと、カレンはホッとしていた。
さて、次ぐらいはゆっくり休みたいと思いながら、村を後にするのでした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
魔法学園は、世界から大勢の生徒が通ってきます。たまにでは、あるがスカウトとして入る子も居ます。
学費に関しては、普通の学校に比べたら高いですが、魔法を専門的に三年間みっちり学べ、将来安定なので学費くらいポンと出す親が多いのです。
家柄など関係なく学べ、強いものがより上にいける学校こそ魔法学園としての、プライドでもあるのです。
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