第86話 何かがおかしい村①
楽しんでいってください。
俺たちが、小国リポーンを出た直後後から叫ぶ声が聞こえた。慌てて振り返ってみると、ギルド長が走って追いかけてきた。
「良かった、間に合ったぁ。君たちに言い忘れたことがあって。今回の幹部討伐もクエストクリアとして報告したから」
「ありがとうございます。お世話になりました」
改めて俺たちは、小国リーポンを後にしたのだった。
次に行く小国こそが、俺たちが行きたがっていた闘技場のある国小国ヘルタである。
そこに行くまでには、村がいくつか点在しており、そこそこ長い道のりみたいだ。
そしてよく賊が出没するらしく、ヘルタから軍の一部が遠征として賊狩りを行なっているそうだ。
そこに行くまでには最低でも、一ヶ月ばかりかかってしまう。それまでに、クエストを終わらせれたらと思いつつ、話しながら歩いて行った。
やはり、リポーン周辺では、そこまで魔物の数を見かけない。そして何故だか俺の方を向いたら、即逃げていく。すぐさま、ステータスを確認したが変化はなく分からずじまいだった。
そんなこんなで、時は夜になっていく。長いこと歩いていたが、ほとんど疲れが感じていなかった。
まぁ、体力がついたのだろうと、勝手に思いつつ野営の準備を始めた。
久しぶりにのんびりと歩いた日だな、なんて言いながら食事を済ませこの日は、いつもより早めに寝落ちした。
朝、辺りは雨が降っているのかポツポツとバリアに弾かれていた。
こんな日は、カレンが全体に個々にバリアを貼って移動するのが、俺たちのスタイルだった。
雨の日は、好きなのだが戦闘になるとやりにくくなるため、戦闘面においてだと嫌いだった。
そうして、朝ごはんを済ませまた歩き始める。雨の日は特有な魔物も出るため、それに警戒しつつ歩いていく。
そうして現れたのは、ビックフロッグの複数体である。大きいカエルで、人間なんて簡単に丸呑みできる魔物だ。
特徴といったら、舌の攻撃、巻きつき攻撃、粘液である。雨の日に特定な場所で現れる。
「やっぱり出てきたぞ!粘液には気おつけろよ」
「「了解」」
俺たちは、バラバラに別れて行動した。案の定、逃げようとしていたが、それを許すわけがない。
わざわざ、目の前に急に現れたんだ。覚悟ができてるはずだ。
俺は、極力一閃、カレンは、ライトニング、レンは、投擲であっさり終了。
こいつらは、B級魔物。危険度的には普通だが、念のためというものだ。
「なんで逃げようとしているのかしら?」
「幹部倒してからだよな。もしかしてそれが原因じゃね?」
「でも、変化はなかっただろ。なんでだろう…?」
その疑問は、残るままであったが、また進むことにした。幸い雨は、小雨のままで強く降るとは、考えられなかった。
いつ何が起こっても良いように、少し早歩きで向かうのだった。
それから数日後、俺たちは村に到着した…したのは良いのだけど、なぜか様子がおかしく見えた。
村に入っても、何から反応されるでもなくただボーッとしている姿しか見せなかった。
ただ動く屍のようにみえ、俺たちは、ひとまずギルドに向かった。村がおかしければ、何からのアクションを起こしているに違いないと考え、向かったがそれは期待はずれに終わった。
ギルドクエストを見ると、更新がピタリと止まっていたりしていた。
これは、何か原因があるのではないかと、思い俺たちは、行動を開始したのであった。
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