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第81話 新たな趣味??そして不穏な動き


 楽しんでいってください。

 9章開幕です。


 俺たちにとって、久しぶりの穏やかな時間が流れていた。ここ最近、色々慌ただしすぎて、疲れが溜まっていた。


「たまには、良いですな。こうやって草原で寝そべるの」


「ほんとだよな」


「次の小国ではゆっくりしたいわ」


 大の大人3人が川の字になって、草原で横になっている光景は、側から見たら、何してんだあいつら?みたいに思われるだろなー。

 でも、1つ気掛かりなことが、残っている。カレンは、気にしないでなんて言ってたけど、ミヤが王都で暴れるなんて思いもよらなかった。

 新聞には、勇者一行は何も知らせがなく、分からなかったそうだ。王都には、結界が張られてあったため、一時的に外部との連絡手段を失ったみたいだ。

 勇者側にも刺客を送られていたみたいで、それどころではなかったみたい。

 まぁ、とりあえず皆んなが無事で良かったと、心から思うのであった。

 そうして、起き上がりまた歩き始めるのであった。

 そこから数日が経過した。

 2ヶ月かかると言われていた、小国もあと少しだ。

 エルフの森が、小国から近いためそのようなことになった。

 そして、正門が見えてくる。俺たちの足も、自然と速くなる。

 正門をくぐり抜けると、そこには大きな時計、周りにはお花が植えられていた。

 

「綺麗!」


「事前に聞いてた通り、ほんと自然豊かな国だな」


「ここは、ゆっくり休めそうだ」

 

 俺たちは、宿を取る前に辺りを、散策しようと言う話になった。

 風情がある街並み、そして自然豊か。ここは、自然と共存して今も、お互いを支え合っている関係性を感じ取れた。

 そうして、俺たちは宿をとり、とりあえずギルドに向かった。条件達成の為のクエストは、残り約4個早めに達成しておきたい。

 そうして、ギルドに到着。すぐさま何かしらのクエストがあるか、掲示板を見に行った。

 全くない。魔物、畑、運搬など普通は、あるはずだが一切なかった。

 このままでは、あと数日したら闘技場のある小国に向けて出発することになる。

 さすが、それは困るが仕方ないため別々に行動することになった。

 俺は、散策途中で見つけた図書館に入ることにした。普段図書館なんて行かないが、せっかくの機会だし入ることにした。

 中は、当たり前だが静かで、落ち着いた雰囲気を漂わせている。天窓での自然光が心地よいのが特徴だ。

 俺は、とりあえず全体をぐるっと回ることにした。

 気になったものがいくつかあった為、いくつか持ってきた。


 1つ目は「リラックス出来る方法 〜これを実践して優雅に1日を過ごしましょう〜」


 2つ目は「俺様の旅日記 時には曝け出すのも最高だぜ」


 3つ目は「あなたは全てを知ることになる 知ったあなたはゾクゾクする」


 4つ目は「勇者リカーの英雄譚(妄想話) あの時こうしておけば良かったと思ってしまって土の中からこんにちは」


 5つ目は「魔王?知ったことでもねえよ だって俺には関係ないもんねー」


 癖の強いタイトルに惹かれて5冊も取ってしまった。全部読めるだろうか。

 気がついた時には、辺りは真っ暗になっていた。俺は、追い出させるように図書館を後にした。

 結果から言おう。どれも面白かった。たまにはこんなことをするのも良いだろうと、思ってしまった。

 なんなら得ることもあった。良い気分転換になったことだし合流しよう。

 

「すまん。読書に夢中になってしまって遅れてしまった」


「あなたが読書!?明日の天気槍でも降ってくるんじゃなくて」


「いや違うだろ!!次からは、気おつけろよ」


「へーい」


 そうして、他の2人の話を聞いて分かったことがある。この小国では、ギルドクエストはあまり起きないということ。

 あるとしても、花畑関連のみだそうだ。そして、今は時期ではないため仕事がない。

 そうして、ご飯を食べつつ夜を更けていくのを楽しんでいくのだった。

 一方その頃、王都では秘密裏な会合が開かれていた。その内容は、カレンを連れ戻そうとする話し合いが、行われているのであった。

 もちろんそのことは、アン達にはこのことは、知らないのであった。


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 いかがだったでしょうか?

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