王都に魔王軍幹部襲来②
楽しんでいってください。
2日目、あの休憩以降私は、休む暇もなく働いている。王都は、大騒ぎだ。あの光景を、大勢の人たちに見られたのが原因で、関係各所対応に追われていた。
発表する前にバレている以上、ギルドは、早急に対策案を実行に移し始めてた。
それは、A級冒険者以上を対象者とし、緊急クエスト始めていた。その内容は、王都の警備及び俗に対する攻撃許可である。これは、王都の軍と共同でやることが決まっており、A級冒険者以上の者たちが、集まり始めていた。
王都の方が、報酬を出すと言うのだから当たり前だ。今回の報酬、確定で一人当たり、金貨15枚。それプラスで追加ボーナスとして、金貨5枚が貰えることになっている。
それを貰うためには、俗の排除が条件であり、難易度的に高くはない。
魔法会からも、今回のクエストに関しては、人手を出している。遠距離系がいた方が有利と考えられているからだ。
昼からは、王都のバリアを何重にも張るために寝ておきたいが、本来の仕事も入ってきて、休めない。
本当だったら今日は、魔法学園に行く日だった。それはどうしても行けないのが、悔やまれる。
本当は、講義をしたかった。自分で言うのもアレだが、相当好評みたいだ。
魔法会トップが自ら教えることによって、技術向上をより高めることができるため、やりたかった。
本当なら、私はこっちに専念できるはずだった。あの子が、旅に出た以上私がトップの仕事をしなければならない。
まず第一に、カレンは正直言って教えるのは下手。天才気質なのかしら、わかりづらいのだ。
そんなことを考えながら、仕事をやっていたらもう昼が来る。 また寝れなかった。せめてご飯だけ食べて私は、自室を後にした。
外に出ようとするが一歩手前で辞めた。人々が説明を求めに外に集まっていたのだ。
ただでさえ忙しい魔法会。今回のことで業務に支障が出るため、扉を閉めていた。
すっかり忘れていた。何とか思い出せて良かった。そこで職員の1人が、バリアを張りに行くために転移すると言うので、ありがたく使わせてもらった。
ちなみに一般の人々は、魔法界の扉が閉まっていたら転移でも入れないようにガードされている。
職員は.特別に入れるようになっている。災害時や緊急性を要するときは開いている。
私は、バリアを何重にも渡って貼り足す。そうすることによって、魔物を使った奇襲攻撃にも耐えられる。
そうして私は、また自室に帰って来ていた。またこれから仕事だ。
それから数時間後のことだった。あたりは、昼下がりの様子から夕陽が出始めていた。
扉を叩く音が聞こえる。
「どなたでしょうか?」
「私よ、アン。ミクじゃ、入るわよ」
その声の主は、ミク師匠である。急にどうしたんだろうと思い、扉開けた。
着くや否やため息をこぼした。
「アン、最後に帰ったのはいつだ?」
「えーとね、確かーって何日前だっけ?」
「あんたの旦那から話を聞いてね。何日も帰ってないから様子だけでも見に行って欲しいといわれてね」
連絡はしておいたんだけど、さすがに不味かったか。今回の一件といいここ最近帰れてない。
「その顔、マトモに寝てないじゃろ。今日はもう休め。バリアも所々ダメな箇所に追加で貼ってきた。その仕事は、代理でやっておくから帰れ!!」
無理矢理、職員を呼ばれた挙句転移で帰されてしまった。正直今から戻ったら、師匠に辿り着く前にあの人たちに会ってしまう。
私は、諦めて家に入った。そこからは、旦那の手料理から風呂に入って、ベットに入った瞬間即落ちした。
翌日旦那から聞いた話だと、ふらふらになりながら辿り着くも、ベットに飛び込んでる瞬間には、寝ていたらしい。
全く記憶にない。正直風呂に入ったことまでは覚えてる。でもどれくらい入ってたか記憶になかった。
そうして、旦那にお弁当とおやつを渡され家を後にした。
正直に言うと、このときは、ミヤが襲来してくるなんて夢にも思わなかった。
だってここは、ミヤの嫌いな光魔法を操れる人たちが多いのだから。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
今回は、ミヤが襲来する前日の話を主に書いていきました。やはり別視点で書くのが、なかなかないので書いてて楽しいです。
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