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キレイな幸せ  作者: うあじゃ
9/10

シーン10

シーン10


カメラ  ずっとしゃべり続ける母親の姿にナレかぶっていく。ナレの途中で、

      部屋シーンに戻り、煙草を消してそっと ユキをベッドまで運ぶマァ。

      枕をラップで包み、手に軟膏を塗って手袋をさせて布団をかけていく。


マァナレ(正直言えば、『だからボクにどうしろって言うの?』って感じ

     だった。ボクは医者でも無ければ、ボランティアのつもりもなかった。

     ただ、そうしたかっただけで、過去に何があってどうなったなんて

     どうでもいいと思ってた。)


 ユキ「・・・マァ・・・・」


マァ「ん? 着替える?」


 ユキ「なんで。。。」


マァ「なに?」


 ユキ「なんであたしを抱かないん?」


マァ「う~ん・・・なんでかねぇ・・・」


 ユキ「今まで優しくしてくれた人は、みんな抱きたがったよ? だからあたしは

     どうでもいいんだ。。。別に。」


マァ「そっかぁ。。。さ、もう寝よ。」


 ユキ「マァ。」


マァ「うん?」


 ユキ「マァ」


マァ「うん。」


カメラしばらく手を握りあったままの二人。やがてそっとベッドを降りてソファへ

     向かうマァ。煙草に火をつけてぼんやりといている。


マァナレ( ユキを抱こうとしたことはあった。彼女はそれを覚えていない。

     再会した日、酔っぱらって歩けない彼女をこのマンションに連れ込んだ。

     抵抗するわけでもなかったけど、なにか必死に我慢をしているように

     見えた。そして結局何も出来ず、、 ユキは一晩中吐き続けた。)


マァ「さて、っと・・・」


カメラ  煙草の火を消し、ベッドに戻るマァ。明かりをけし、ゴソゴソしたあと

      静かになる。


 ユキ「マァ」


マァ「うん。」


 ユキ「マァ。。」


マァ「うん。」


F.O



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