シーン8
シーン8
カメラ マンションのドア、室内から。ドアがあき、 ユキと、それをかかえる
マァ二人が入ってくる。
ユキ「あははは、ただいまぁ~!」
マァ「はいはい、わかったわかった。。。」
カメラ ソファにすわらせ、水を汲みに行くマァ。 ユキはそこで 横になり
うつらうつらし始める。マァが水を汲んでくると、それを一気に
飲み干し、またうつらうつらし始める。横に座るマァ。
マァナレ( ユキは、いつも気を張っている所為か、たまに箍が外れたように
酔っぱらうことがあった。酔っている間は自分が汚いということを
気にせずにいられるらしい。)
マァ「ほら、そんなとこで寝たら風邪ひくで。」
ユキ「そやねえ」
カメラ そう言いながら、マァにしがみつき、マァの膝枕で、またうつらうつら
し出す。マァ、頭をなでながら ユキの手を握ってやる。
マァナレ(こんな時しかボクは直接 ユキに触ることは無い。 ユキはボクに
触られるのがイヤというわけでは無いけど、触ったボクが汚くなる ことに恐れを抱いていたらしかった。)
ユキ「マァ?」
マァ「ん?」
ユキ「あたし、、、、臭い?」
マァ「んん? 別にくそないで?」
ユキ「ほんま? ほんまにほんま?」
マァ「ああ、ほんまや。。。。ん?ちょっとまてよ。。。」
ユキ「。。ぇ?ぇ?」
マァ「ああ、酒臭いな・・・」
ユキ「あああんもうぅぅ!!」
カメラ ユキ、マァの胸にしがみつく。
ユキ「ほんまにそれだけ?」
マァ「あぁ。あとは石鹸と、シャンプーのにおいだけ。ボクの好きなにおいだけや。」
ユキ「あんなあ。。あたし。。。」
マァ「うん。」
ユキ「ほんまはすごい臭いんよ?」
マァ「ふーん。」
ユキ「マァの鼻、おかしいわ。」
マァ「うん。」
ユキ「そんなに鼻の穴おおきいんになあ。。」
マァ「ほっとけ。。。」
ユキ「ほんまにな。。。臭いんよ。。。」
マァ「うん。」
カメラ マァ、しばらく ユキの頭をなで続けている。ねむってしまう ユキ。
煙草に火をつけ、動かないマァ。
マァナレ( ユキがなんでこんな風になったか、ボクは彼女の母親から
聞かされていた。)




