1.最悪で最高な夏休み
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【ジン・アルカッセルLv5】
[神位技能]勤勉、剣神、神域の瞑想
[上位技能]水王
[闘気]error
[魔力]error
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これが俺の現在のステータスだ。シルフェと戦ったらレベルが上がった。本当にこの世界のレベルの上がる原理がよく分からない。
ついでにシルフェのステータスも載せておこう。
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【シルフェルド・フォン・ファルクラムLv5】
[神位技能]慈悲、剣聖
[上位技能]家事
[闘気]6
[魔力]8
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これがシルフェのステータス。前に見せてもらったものだ。剣聖は剣王と聖者の複合スキル。回復ができる剣士って意味。慈悲は、まあ美徳系スキルですよ。何が切っ掛けで手に入ったは知らないけど。回復系の能力らしい。
というか貴族が家事のスキルって・・・そういうのって使用人がやるもんじゃねえのかよ。
「またレベル差ついたのかよっ!」
まあそんなわけで嘆いているのがアクトだ。悪魔を討伐して俺らがレベル4に上がった時も急いでレベル上げに行っていたが、まあまたレベル差がついてしまったわけだ。
「三人パーティでよ、なんでいつも俺だけが置いていかれるんだよ。アレか?日頃の行いが悪いのか?」
「なんだ分かってんじゃねえか。」
「認めてんじゃねえよ!そういうのは嘘でもそうじゃないって言うもんだろ!」
「友人の間には隠し事なんて無い方がいいじゃないか。」
俺はそう言って嘲笑する。
「じゃあ俺はダンジョン行ってくるぜ。直ぐ追いついてやらあ。」
「ついて行こうか?」
「『愚王の黒眼』が使いこなせるようになったんだし、余裕に決まってんだろ。絶対に追い抜かしてやるからな!」
走ってその場を去るアクトに手を振る。さて、ここ最近の近況報告もしようか。俺は最近生徒会長に色々と教えを請うている。具体的にはスキルの使い方だ。闘気は父から、魔力は師匠から、スキルは会長からと。色々と師に恵まれている気がする。
「さて、今日から部活動の合宿か。」
俺は欠伸をしながら体を伸ばす。帰宅部の合宿。三日間迷宮に篭り、様々な帰宅術を学ぶ。いわばサバイバルだ。
「楽しそうだな。」
俺は無邪気な笑みを浮かべた。
……違うんや。手抜きやないんや。だってしょうがないやん。シリアスな話全然ないし。伏線の張りようがない章なんだよ。というわけで第三章始まります。




