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平凡な英雄記  作者: 霊鬼
第1章〜国立グレゼリオン学園〜
20/240

0.虚無

苦しい。辛い。痛い。気持ち悪い。嫌だ。辞めたい。恐ろしい。眠い。捨てたい。殺したい。楽がしたい。遊びたい。笑いたい。見たい。聞きたい。話したい。狂いたい。考えたくない。何もしたくない。



なんで、なんでこんな事をやっているんだ。もうあいつはいないのに。



なんでこんな事をやっているんだ。自分の全てを捧げるほどの価値はないのに。



なんでここまでして強くなろうとしたんだ。それは結局、俺の欲望に過ぎないのに。



なんで。なんで。なんで。なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!



もう分からない。最初俺はなんで、戦う事を選んだんだ。あんな一生の鍛錬も鼻で笑うようなあいつらと。ただ本能で戦う事を選ぶ事しかできない。

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