4.伝説技能
伝説技能は神を超越した、存在すら確かでないスキル達。未だに全てのスキルが発見されていない。
「君達も知っての通り、伝説技能には未覚醒期と覚醒期の二つがある。そして未覚醒期の伝説技能は神位技能と大差ないものだ。」
だからこそ伝説技能は覚醒させてやっと大きな力を得ることができる。
「そして解放した力こそが真の可能性。そこまで辿り着けた人間は多くない。しかし、辿り着いたのならそれは有り得ないほどの力を所有者に与える。」
その気になれば歴史に名を残すことも簡単だろう。それほどまでに所有者が限られているのだ。
「誰も気付いてなかったみたいだけど、クラウスター・グリルの究極之鍛治による神性球体もその一つだ。」
実を言うなら、平凡な英雄記の中で最も未来に影響を及ぼしたのは彼女だろう。それほどまでに彼女の作る武器は強大で、完璧なものだった。
「さて、一旦はこれで終わりかな。あまりにも短い小話がいくつも積み重なってて、必要なのか疑問に思うかもしれない。だけど一応軽い補足説明だったと思っていてくれ。」
青年は本を手に奥の方へと歩いていく。そして振り返らずに軽く手を振った。
「またね。」
次に投稿するのは6章となるでしょう。あんまりだらだらしたくなかったから四話連続投稿ですね。




