ホロスコープ上にある星の疑問
「土星は制約をもたらす」
本当なのかと土星は考えてみる。まず土星は私の中の何なのか。私の一部だったりします。なのにある世界では他所からやってきて、試練を与えるものになっています。でも、土星もホロスコープの中では自分なのです。
つまり、自分が自分を制約する。それが嫌ならやめればいいのにと思います。ところが、星というのは自分なのに、自分でコントロール不能なんです。それが不思議。
「火星は争いをもたらす」
火星もかなり嫌われています。ホロスコープの中で火星が回ってくると、皆恐れおののきます。その恐怖は土星やトランスサタニアン(天王星、海王星、冥王星のトリオ)ほどではないにしろ、凶星のひとつです。火星も私のホロスコープ中にある、いわば私の分身みたいなもののはずですが、何故か、よそからやってきて災いをもたらす星とされています。自分なのに。まあ、競争とかライバルと戦う時には便利なんですが、なぜか事故やケガの象徴だったりします。火星は思います。もっとうまく使えばいいのに。
「太陽の影響力はトランスサタニアンに比べて低い」
太陽系では一番大きな存在である太陽も、ホロスコープではほかの星と同じです。しかもトランスサタニアンや土星に負けたりします。大きさでは負けないはずなんですが、何故か冥王星より弱いとされています。こじつけると冥王星は外宇宙から巨大な宇宙パワーを受けているからだという人もいます。でも、太陽にも宇宙からパワーが送られているはずなのですが、それは無視されます。
太陽は冥王星に名前負けしているだけだと思います。太陽はSUNですが、冥王星はPLUTOで冥界の神とされ、破壊と再生をもたらすとされています。でもこれだけでは、ただのイメージです。根拠も何もありません。ホロスコープにある星の一つでほとんど動きません。そんな冥王星も自分の一部ですが、自分を審判するためにいるみたいです。自分で自分を裁くっておかしくないですか。いくらでも手加減できそうな気がします。でも解釈では無慈悲な裁きのようです。
太陽を強大な物に設定しなおした占星術があってもいいような気がしますが、元ネタが天動説なのでどうしようもありません。そういえば、ホロスコープには地球がありません(感受点でそれらしきものがあったような気が)。現実の天体に即した占星術があれば、トランスサタニアンや土星を恐れなくてもいいような気がします。