プロローグ
この様な真実にもとづいた偉人の姿を追って、誰もが体験できるゲームを作りたく小説風にしました。
これから、始まる話の内容は、私の理解力の欠如により、本物の真実には足元にも及びません。
偉人の生涯を追体験出来ることで、最高点は救世主になれ、最低点は悪魔になってしまうかもしれない
この三次元です。
このストーリーのほか仏陀編やソクラテス編エジソン編と考えております。
一人でも多くの方のご協力でゲーム化を目指したいと考えております。
ご賛同下されば幸いで御座います。
プロローグ
クムランの洞窟
暗闇の中を歩いていくと、岩陰から炎の揺らめく光りに数人の影が映っていた。
「いよいよじゃ!いよいよ救世主が降りられる!」
「本当か!・・・・・・」
「ジブリエル様が直接お話し下さったのだから間違いない。」
「百年以上待ったが・・・ようやく・・」
「それで・・・」
「父親は、ダビデの血筋のヨセフに皆も同意し、本人も承諾している。」
「しかし・・・問題は・・・母親じゃ・・・」
「ここ数か月で、五名の候補者を選んでここに住まわせているが・・・」
「いよいよとなると・・急がねばならんな。」
翌日
五人の母親候補が沐浴のために洞窟から降りてきた。
「今日は、珍しくマリアが一番か・・・」
「見ろ!マリアに天使が降りて来ておる!」
光りに包まれたマリアの周りを、祝福するようにクルクル回って、天使達が嬉しそうに微笑んでいた。
マリアにも見えているのか、指先で天使達を優しく触れていた。
「まあ!なんて可愛い子たちなの!」
天使は喜んだ
『マリア~マリア~』
『こんどは 僕をさわってよ!』
かわるがわる5人の天使はマリアの手に触れようと、クルクルまとわりついた
「順番よ じゅん ば ん !」
「どうやら、マリアに決まりですか?」
「正義の教師の二の舞は許されんからな」
「失敗は許されん・・・二度と救世主を殺させては・・・」
暫くして、歳も一番若いマリアとヨセフは結婚することとなった
結婚式
「お前たちは、夫婦となり救世主を、この世に降臨させるという使命のもと、結ばれる運命であった。ヨセフは三七歳の年寄りじゃ
が、マリアは十七歳の生娘、世間では恐らく子供は授からんと噂するであろうな。
しかし、神は二人を選ばれた!そして、我らの信仰の名において、
必ずやメシアは降りられるであろう・・・・エーメン・・」
程なく、結婚式は執り行われ、ヨセフとマリアは夫婦となった。
その年の十二月二四日
朝から雪が降り続いた。
日付の変わった真夜中、雪は止み、雪の白が、全てのものを覆い隠し、静寂で清楚な世界となった。
空には北極星でもないのに、ひとつの大きな光の星が止まっていた
まるで救世主が、この地上に 降りるのを知らせるように
メシア降臨
「みろ!エルサレムの方角に星が止まっている!」
「あの光は!あの光は聖書の予言の・・・・光では・・・」
聖書の予言を確認するために、三人の学者がエルサレムに向って旅をしていた。
彼らの頭上遥か、大きな光りの塊が、流れ星の様に動きだした。
そして、ベツレヘムの地の方向に吸い込まれていったのである。
「 光 が ‼ 光が ! 」
「おお!」
「あの方角は!予言の地・・・」
「ベツレヘム!! 遂についに!メシアの光が降りられた!」
「聖書の予言が成就されんがために!」
「この世を救う!われらユダヤの民を解放する!メシアが降りられたのだ!」




