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金獅子のビルギット  作者: 彼岸堂
第三章
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「――リーシャ、起きて」


 ビルギットにそう声をかけられて、リーシャは目を覚ます。


「あ……」


 リーシャは混乱していた。

 ここは迷宮の中で、先程まで自分は休憩として眠っていた。ビルギットが手を繋いでくれたおかげで、悪夢を見ないで済んだ。

 だが、悪夢の代わりに見た夢をどうしても思い出せない。


「大丈夫?」


 心配そうに尋ねるビルギットに、リーシャはゆっくりと起き上がって笑顔を見せる。


「おかげさまで、ゆっくり眠れました」

「そう。ならよかったけど」


 ビルギットが再び2個の理術光石を灯火し、支度を始める。リーシャもそれに倣い準備を始めようとする。が。


「――リーシャ」


 呼びかけたのは、彼女の足元にいつの間にかいたレフターであった。

レフターの声を聞いた瞬間、リーシャは、寝ている間にもその声を聞いていたような、奇妙な感覚にとらわれる。


「レフターさん、どうかしましたか?」

「……よく眠れたようでよかった」


 レフターはそれだけ言い残し、いつものように姿を消して、ビルギットの右肩へと移動した。

 リーシャには、レフターの言葉の真意を汲み取ることができなかった。


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