プロローグ
2145年。時代はすっかり変わってしまった。人口が増えてしまったがため食べ物がなくなり、各地で紛争が相次いだ。その中、とある集団がテレビで声を上げた。
「聞け、今この時代で必要なのは何か?金か?権力か?違う!今我々に必要なのはそう、力だ。この世界の基盤はずれてしまった。もう元に戻すのは不可能に近いであろう。だが、0%でもない。なら、我々はその可能性にかけるしかないのではないか?だが、この声だけでは誰にも届かない。だからあえて言う。信じるか否かは君たちしだいだ。我々は『超能力』を持っている。この狂った世界を変えることができる。だから証明する。明日の午後5時に国会議事堂、首相官邸の二つのポイントを同時に襲い、もろとも消してしまおう。。そして君たちは信じることになるだろう、我々の力を。」
このときは誰一人信じなかった。超能力?ふざけやがって。どうせハッタリだろ。皆が口をそろえて言った。だが、彼らのいったことが現実になる。
午後5時ちょうどに国会議事堂、首相官邸が宙に浮かび忽然と姿を消した。そして日本だけではなく世界のメディアがこの話題を持ち上げた。
そして翌日、あの集団からまたメッセージが届いた。
「これでわかっただろうか?私たちがその気になったらこの日本、いや、世界を変えることができることを。そのためには同志が必要だ。ともに戦う仲間が必要だ。だから我々が勧誘するものは拒まず来てほしい。なぜなら我々が声をかけるものには『超能力』の素質を持つ人間だからだ。では、また会おう。」
放送はそこで終了した。