変化はいつも突然に
私の名前は”町暮心理”。
最寄駅から三駅程離れた私立高校に通っている女子高生だ。
今は五限目。本日最後の英語の授業。
先生は生徒が先生の話を聞かないことを理解している。
生徒は先生の話に興味を持てないことを理解している。
だって、私ら華のある学生さんぞ?
いくら将来の為とはいえ、今学ぶ気にはなれない。
何事も自ら”やりたい”と思って行動するほうのが、よっぽど良いと私は思うのだ。
だからこうして、ノートを取らず机に突っ伏している。
周りもそうだ。みんな突っ伏している。
ただ一人を除いて。
”明暗智”
私たちのクラスメイトにして、一番の真面目ちゃん。
私の右前の席が彼女の席だ。
彼女の持つ鉛筆は止まることなく、たかが一限の授業の為にあれほどノートを書くなんて・・・。
あの先生の話がそこまで気になるのか?それほど重要なことなのか?
分からない。
私は少しでも彼女の気持ちを知ろうと、
明暗さんを横目に、先生の話を耳で聞くことにする。
「・・・・・・・はい。今日はここまで。明暗さん、号令をお願いするわね」
あ、もう授業の終盤だったのか・・・・。
結局、何も分からなかったな。
先生は話を聞いてくれる唯一の生徒であり、学級委員でもある明暗智に号令をお願いする。
「起立、令、ありがとうございました」
先生は明暗さんにだけ分かるよう、教室を去る前に敬意の眼差しを返した。
彼女は「当然のことです」と言わんばかりに、会釈で返す。
その瞬間、形容しがたい感情が私を襲った。
「良いな・・・あの関係・・・・」
何言ってんだろ私。・・・っ何言ってんだ私!?
そんな言葉が私の口からこぼれ、慌てて口を塞ぐ。
あの関係を欲したと周りに知られたら、私の居場所は無くなる。
自分も浮いた存在になってしまう。
怖い、辛い。それだけは嫌だ。
私は足早に教科書を鞄に入れ、席を立つ。
誰にも聞かれてませんよーに。ましてや本人に聞かれてませんよーに。そう願いながら。
「聞いてたわよ」
背筋がゾっとした。
その声の主は本人、明暗智だった。
これからどうなるのかな。詰められて泣かされるのかな。
あーあ、私の最後の高校生活終わっちゃった。
「こっちに来なさい」
ビクつく私の手を取って、彼女は人気のない場所へ私を連れていく。
私、何分歩いたっけ?一体どこまでいくつもり?
辺りは森が広がっており、いつもとは違った景色が見える。
「着いたわよ」
彼女に案内され、着いたのは旧校舎・・・のような見た目をした建物だった。
「突然連れてきてしまって、ごめんなさい」
ここはどこ?なぜ、私が?
そんな疑問が頭の中を飛び回っている。彼女からの返答は。
「あなた、欲したでしょ。私が作った関係を」
「だから招待したの、秘密の学び舎に」
「ようこそ、心理部へ! 町暮心理さん!」
こうして、私の新たな日常が始まった。
名前を創作活動の名前と同じに致しました。
前作は全て削除致しました。大変申し訳ありませんでした。
こちらはゲーム制作の息抜きで書いていこうと思います。
見ていただけたら、大変嬉しく思います。




