6夜 ひさびさの続きですわ
めちゃくちゃ期間が空いてしまいましたわ。
諸般の事情があった、ということでご理解いただけましたら幸いですわ。
何にせよ気を取り直して再開ですわ。
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念のためあらすじですわ。
大神官さまに、大巡礼に行くように言われてしまいましたわ。
大巡礼って何?と聞いたら叱られてしまいましたわ。
………驚くほどシンプルなあらすじでしたわね。
何にせよ続けますわ。
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「バカー!」
大神官さまはブチ切れましたわ。
大神官さまほどの方がこんなに怒られるとは………いえ、思ってはおりましたけど、そもそも今まで何度となく怒られておりましたけれども。
それでもここまでの剣幕ははじめてで、ビックリしてしまいましたの。
「大巡礼、本当に行きたくないと言ったのか!?」
「は、はぁ…。逆に行く必然性を知りたいですわ」
「逆の逆に! 聖女が行かないとかありえる!? それって菜食主義のオークみたいなもんじゃよ!? 存在しないよ!?」
「そ、そういうものですか…」
「大巡礼がどんだけ大切なことか知らないわけじゃあるまい!?」
「し、知りませんわ」
「えー!?」
さらに大神官さまは興奮されます。
「落ち着けワシ落ち着けワシ落ち着けワシ…!」
「そうですわ、落ち着いていただかないと、大神官さまの名折れですわ」
「バッキバキに折ろうとしてる側がそれ言う!?」
そう言いながら大神官さまはさらに深呼吸をされます。
「はぁっはぁ…! 大巡礼はな、すべての聖女候補が行う儀式じゃ…!」
「はぁ」
「そしてこの大巡礼を完成サせたときこそ、晴れて、聖女になれるんじゃああ!」
「はぁ」
「どうじゃ!? すごいじゃろ!?」
「はぁ」
「『はぁ』以外言ええええ!」
「そ、それは…すごいこと……」
「………」
「ですの?」
「ですのよおおお!」
大神官さまの血管が真っ赤になっているのが見えますわ。
「大神官さま、興奮のあまりお言葉がおかしなことに」
「それはいいんじゃよ! ていうか聖女、なりたいじゃろ!?」
「い、いえ別に…」
その瞬間、大神官さまが魔法を唱えそうなポーズを取ったので、あわてて止めましたわ。
あれは間違いなく雷魔法のポーズですわ。
「な、なりたいですわぁ!」
「そう来なくっちゃあ!」
は、話を合わせるのも大変ですわ…!
(つづきますわ)




