小学校編 89時間目
※もも視点
それからというもの、ブラスバンド同好会に入ったみんなは毎日練習をとても頑張っていた。
みんなはびっくりするくらいどんどん上手くなっていった。
そして、運動会当日……。
「きょ、きょう……ほ、本番だね……」
「み、みかちっ……め、珍しく緊張してんじゃん……」
「めめちゃんにみかちゃん……ふ、2人ともり、リラックス……」
「そういうさきも……り、リラックスだよ……」
「女子たち緊張しすぎだろ。」
「たいし……。足震えてるぞ?」
「なっ!?俺は緊張しないんだよ!」
「そういえばそうだったな。」
「そういうくおんだって!!顔真っ青じゃんっ!!!!!」
「そんなはずない……はず……」
「お前ら緊張しすぎ。そんな緊張することないよ。コンクールでもないんだから。」
「俺は緊張してない!!それに、たいようはもう何年もやってるんだから!一緒にしないで!!」
「ごめんごめん。でもそんな緊張してたら音出ないよ?俺らはファンファーレの最終練習あるからもう行かなきゃいけないのに、そんなんで大丈夫?」
「みなさん!落ち着いてください!とっても上手になったんですから!自信もってください!」
「お前らの大先生も言ってるぞ?っていうか教えてもらってたのさっきももに聞いたんだけど。なんでそのこと言ってくれなかったのー?」
「たいようはもう吹けるじゃん!!俺らは吹けないから教えてもらってたの!!」
「次から俺も参加するから。いいでしょ?」
「もちろん!これで2対1だなー!!」
「むっ……。」
「じゃあさ、みなとも誘ったら?ギター出来るでしょ?もも、いいよね?」
「もちろんですよ!みなさんでこれからも頑張りましょうね!」
「なっ、なんでたいようがそんな提案するの!!」
「ごめんごめん。ちょっと可哀想だし……」
「ううっ……。」
「みなさん、そろそろ行かないとじゃないですか?」
「ほ、ほんとだ……も、ももちゃん……い、行ってくるね……」
「ももち……めめち達頑張る……」
「が、頑張るぞ……!」
「お、おー……!」
「4人ともリラックス!!4人なら絶対上手くいく!!だって私が教えたんだもん!!」
「も、ももち……!!」
「そうだよね!ももちゃんに教えてもらったんだから!」
「私たち、できる気がする!!」
「うん!!!!」
「さすがももだね。 コソ」
「こういうのは任せてください。 コソ」
『それじゃ行ってきまーす!!』
「はーい!頑張ってね!!」
「行ってらっしゃいませ。」
「あれ、すみれさんとはなさんは?」
「旦那様が行けない代わりにお2人が見に行くそうなので場所取りに行っておりますよ。」
「そうなんですね!」
「わたくしもここから応援しておりますので。」
「頑張りますね!!」




