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青春学校  作者: むにょこ
小学校編
87/124

小学校編 87時間目

『行ってきまーす!』

「はーい!気をつけて行ってらっしゃいな。」


「ブラスバンド同好会?でしたっけ?入った子達毎日朝練大変そうですねえ。」

「それに今はそれに加えてリレーの選手の子達が毎朝練習に行ってますもんね!皆さんとっても頑張ってらっしゃって!」

「皆様そしてとても楽しそうでございますね。」

「そうですねそうですね。」

「あれ、坊ちゃんは今はリレーの練習と吹奏楽の練習どちらに出ているんでしたっけ?」

「あらそうね。どっちに出てるんだったかしら。」

「坊ちゃんはリレーの練習が終わったあと、ブラスバンド同好会の方に顔を出しているそうですよ。」

「あらま。それはとても大変でしょうに」

「そうですね。吹奏楽の練習は放課後もありますし、きちんと休めてますかね……」

「坊ちゃんも旦那様もなんでも1人で解決しようとする所が少々ありますからね。あまりご無理をされないように、わたくしからも釘を指しておきます。」

「斎森さん、よろしくお願いしますね。」

「斎森さんお願いします!」



―――――――――――――――――――――――――――



「今日も頑張りますかぁ!」

「みおんいつもそんなに本気じゃないでしょ……」

「みおんそれ毎日言ってるのにそんなに頑張ってなくない?」

「もうっ!2人とも!みおんは適度に頑張ってるの!」

「はいはい。分かってるって!」

「補欠だからってそんなに油断してていいの……?もし私たちどちらかが欠けたらみおんが出ることになるのよ……?」

「そのときは、そのとき!」

「みおんったら……」

「もう、当日困っても知らないんだからね!」

「ちょっ、さなぁ!」


「女子は今日も仲がいいね。……で、俺らは……りくと、そんなに睨みつけなくてもよくない?」

「おまえ、いちいちとうりに絡みすぎ……。毎日毎日……。」

「り、りくと!俺は嫌じゃないよ!」

「ほらりくと、とうりくんはそう言ってるよー?」

「お、俺たち同じ赤組なんだから!みんなで頑張ろうよ!それに、俺は補欠だから、当日は2人がうちのクラスの代表なんだからね!」

「それはわかってる。最低限のことはするよ。」

「最低限ってつれないなー。俺、傷ついちゃうよ。」

「り、りくと!最低限と言わず……ね?」

「とうりの頼みでもそれは無理かな。そもそも、そんなに仲良くする必要、ないと思うけど。」

「ひどいなー。とうり、こんなやつじゃなくて俺のところに来ない?その方が絶対楽しいよ?」

「ええ!?ええっと……」

「おい、とうり困らせるなよ。」

「随分うるさい保護者だね。そろそろとうりの事自立させてあげるべきじゃないのー?」

「っっ……。」

「ふ、ふたりとも!や、やめてよ!みんなで練習……しよ?」

「ごめんとうり。」

「とうりごめんね?さっ、練習しますか」



―――――――――――――――――――――――――――


吹奏楽みんな練習頑張る&驚きの成長

『おはようございます!』

「お!おはよー!みんな毎日仲良いね。いつも7人揃って来てるじゃん。あ、今はたいようくん居ないから6人か!」

「え、えへへ。仲良いんです……。」


(やばいっ……一緒に暮らしてることはバレないようにしなきゃでしょ!)

((うんうん……!))


「ん?みんなどうかしたのか?」

「私、仲良いねって言っただけなんだけど……」

「あー……。」

(たいしやたいようとくおん仲悪いって言ってたしそれでかな……。フォローしとくか。)

「まあ、大体同じ時間にみんな来てるし。そんなもんだろ。」


(大石先輩ないす!!助かります!)

(セーフ……かな……)

((うんうん))


「そっかそっか。そういうこともあるよね。じゃあそれぞれパート別れてパート練して!めめちゃん練習するよ!」

「はい!部長!」

「たいしとくおんは今日金管で合わせるから一緒においで!」

「大石先輩すっかり俺の事くおんって呼んでるし……。」

「はい!」

「金管合わせるなら木管も合わせよっか!さきちゃんくるみちゃんみかちゃんおいで!」

「相田先輩分かりましたー!」

「木管で合わせるの久しぶりだよね!頑張るぞー!!」

「頑張っちゃうぞー!!」



―――――――――――――――――――――――――――



「やっぱりめめちゃん成長のスピードすごいね!どんどん上手くなってるじゃん!2年生の頃に入りましたって言われても全然違和感ないくらい!」

「ちょっ、部長!褒めすぎ!そんなにお世辞言ったって何も出ませんよぉ!」

「おせじじゃなくて!真面目に!ほんとにすごいよ!私ものんびりしてたら抜かされちゃうかもってくらい……!」

「それは言い過ぎ!!!」

「……ほんとに私も頑張らないと……コソ」



―――――――――――――――――――――――――――



「くおんもたいしもめちゃくちゃ上手くなったね!金管でこの速さでこんなに上達するなんてやばいわ。もしかして2人とも天才?」

「大石先輩のおかげです!」

「俺も、毎日練習してたから当たり前です!」

「そんな事ないって。こんなに上手くなるのは普通にすごすぎる……。2人とも、もともとやってなかったんだよね?」

『はい!』

「まだ初めて1ヶ月くらいなのにこんなに吹けるのはほんとにすごいことだよ。」



―――――――――――――――――――――――――――



「3人ともやっぱりすごいね!とっても上手!」

『ありがとうございます!』

「ブラスバンド同好会での練習以外何かやってたりするの?」

「帰ってからも練習してるからかな……?」

「でもそれはみんなやってるよね……」

「あ、もしかしてももちゃんに教えてもらってるからかな!?」

「ももちゃん……?」

「あ、えっと、楽器なんでも出来るクラスメイトなんです!」

「なんでも!?」

「ももちゃん天才だからねー!!」

「ピアノすっごいよね!!」

「ピアノってもしかして、向井ももさん……?」

「先輩知ってるんですか!」

「知ってるも何も有名人だよ!!音楽やってる人なら誰でも知ってるくらい!まさか教えてもらってるとは……!」

「ももちゃんってそんなに凄かったの!?」

「知らなかった……」

「うんうん」

「なんでも楽器吹ける人なんてそう簡単にいないよ!それに、ピアノとバイオリン、特にピアノはコンクールとかで賞を総なめしてるんだよ!」

「そ、そうだったんだ……」

「ももちゃんあんまり自慢とかしないから初めて聞いた……」

「なんでも楽器できるのそんなに凄いことだったなんて……!」

「そんな人に教えてもらってるなんてすっごく光栄なことなんだから!それに、こんなに上手くなるなんてきっと教える才能もとんでもないのね……この調子でビシバシ教えてもらってね!」

『は、はい!!』

〈相田先輩〉

木管のリーダー。クラリネットのパートリーダーでもある。優しくて後輩たちから好かれている。

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