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青春学校  作者: むにょこ
小学校編
57/124

小学校編 57時間目

※さな視点

「す、好きです!付き合ってください!」

「ごめんなさい、私付き合ってる人がいるので」

『ええええええ!??』


「これ、りくとくんに、書いてきました!好きです!受け取ってください!」

「ごめんね、俺付き合ってる人がいるからこういうのは貰えないんだ。」

『ぎゃー!!!!!!!!!』


『はぁ。』

「あ、おつかれ。」

「そっちも大変だったみたいだね。」

「うん、みんなに問い詰められちゃってさ。りくとも大変だったみたいね。」

「まあね。俺も、質問攻めにあったよ。」


まあ、初日はそんなもんよね。


「ちょっとちょっと!!さなちゃん!!」

「わ、みか、あいりとももも。どうしたの?」

「付き合ってる人がいるってほんと!!!??」

「学年中その話題で持ちきりよ......」

「あと、そこにいるりくとさんも付き合ってる人がいるって大騒ぎだよ!ま、まさか2人が付き合ってるんですか!?」

「えええええ!?そうだったの!?」

「ありえない......」

「いや、あの......」

「違うの?」

「うーん」


りくと、言ってもいい?(アイコンタクト)


(いいよ。この子達なら。)


「実はね......そうなんだよね。」

「ええええええ!?」

「信じられない......」

「嘘、ですよね......なにさなに手出してんですかっ!!!」

「ちょっ、もも!」

「好きになっちゃったんだから、しょうがないでしょ?」


ええ!?偽装だって言わないの!?ちょっ、やめてよ!!


「できるだけ内緒にしといた方がいいでしょ コソ」


まあ、確かにね......。どこから漏れるか分からないし。


「内緒ってなんですか?」


うっ......ももは耳が良すぎるから......。


「君には内緒だよ。」

「はぁっ!?ちょっ、さな!!なんなんですか!内緒って!!」


ももが男子にこんなに楯突くなんて珍しい......


「もも落ち着いて......」

「ももちゃん!」

「だって!!いきなり出てきたやつにさな取られたんだよ!!」


取られたって......


「ごめんね。さなはももより俺の方が好きみたい。」


はぁっ!?りくとのやつ......ももで遊んでるし......


「はぁっ!?なんなの!?表に出ろや!」

「ももちゃん!キャラ崩壊してるよ!!」

「いい加減落ち着きなさいって......」


私が何とかしなきゃね。


「もも、落ち着いて。」

「さな!でも......」

「これは、私の問題だから、ね?」

「ううっ......ごめん、取り乱した。」

「わかってくれればいいよ。私も言わなくてごめんね?」

「さすがさなちゃんももちゃんを扱うのが上手いねえ。」

「さすがね......」


「あ、でもさ!まえにさなちゃんに聞いた時、好きな人とかいないって言ってたし誰かと付き合うつもりないって言ってたよね?」


みか......ぶり返さないでよ。


「そういえば!」

「隠してたってわけね......」

「あ、う、うん!そうなんだよね......なんか恥ずかしくてさ。」

「そうだったんだね!」

「まあ、あんなに誰かと付き合う気は無いとか言ってたら言いにくいわよね......」

「一言ぐらい言ってくれても良かったのに......」

「ごめんごめん。」


「じゃあ私たちはこの辺で......!2人の邪魔したらいけないしね!」

「そうね......」

「くっ......。悔しいけど今日だけだからね!!」


もも......


「みんな行っちゃったね。でも、俺らが付き合ってるってうまく誤魔化せたんじゃない?」

「まあそうね。でも、ももで遊びすぎ!ももああなるとなかなか大変なんだから!」

「ごめんごめん。あんまり挑発しないようにするよ。」

「私たち2人が付き合ってるってギリギリまで隠した方がいいよね?」

「そうだね。付き合ってるで通せなくなった時の切り札みたいなもんだし。」

「そうだね。」


はぁっ。ていうか噂が広まってるならこれからも色んな人に聞かれそう......。

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