小学校編 41時間目
※くるみ視点
「ふわぁぁ。よく寝た……。おばちゃん!……って、居ないんだった……。」
さきとおばちゃんに育てられてきた。いつかはおばちゃんに迷惑をかけないためにもって思ってたけど、いざ離れると寂しいな。
「ふわぁぁ。くるみ、おはよぉ。」
「さき!おはよ!」
「はっ!おはよう!!」
「ちょっともも!いきなり起きないでよ!」
「えへへ、さなごめん。でも、さな起こしてあげたみたいなもんでしょ?」
「もうっ」
「私も目覚めたよぉ!」
「みんなおはよう……」
「今日はあいりが最後だったね!」
「ええっ……そんな……」
でも、みんながいるから、意外と寂しくないかもっ……!
「誰が1番最初に起きたの……」
えっへん!
「くるみちゃんでしたー!」
「ねえねえ!せっかくまだ時間あるし、女子トーク……しない!?」
「え!いいね!!しよしよ!!」
したーい!!
「じゃあまずは好きな人っ!これだよね!!」
「好きな人いる人はー??」
シーン
「ええっ!?みんないないの!?」
「そういうみかもいないくせに……」
「ええぇぇ…じゃ、じゃあさ!気になってる人の話しよ!!」
「気になってる人かぁ」
「お!ももちゃんいる??」
「いないかな……」
「なんでよ!そういう私もいないんだけどね。さきちゃんとくるみちゃんは??」
私はいないけど、さきはどうなんだろ?
「うーん……私はいないかなさきはどうなの?」
「ええっ……実は……」
「ええ!!?いいじゃん!」
「でもまだ好きって訳じゃないよ!!気になってるって言うか、かっこいいなーくらい!」
「かっこいいなーか!でも地味にうちのクラス大当たりだよね!!」
「それな!!」
「そうなのそうなの!!!!!!」
「新学期始まった時びっくりしたよ!!」
「アニメ並みの顔面偏差値……!」
「イケメンだらけね……」
「おおっと、あいり!!いっちばん気になるんだから!!」
それなぁぁぁ!!!
「えっ……?」
「そうだよそうだよ!!」
「気になってる人とかいるんじゃないのー??」
「気になるー!!!!」
「誰なんだぁぁぁ!!」
「ええっ……別にいないけど……」
「いいからいいから。隠さなくていいから。」
「そうだよ!」
「いや、ほんとに居ないんだってー!!!」
〈三葉さき〉
食べるのが大好きな女の子。アニメが好き。特に女児向けアニメが好きでももやくるみとよく語っている。
大食いだが太らないという幸運体質。
くるみとよく行った子ども食堂のおばちゃんにくるみと一緒に育てられていた。
将来はアニメに関わる仕事がしたいと思っている。