小学校編 22時間目
※たいよう視点
「そういえばさ、お前の親父さん帰ってくるって言ってたけどどうだった?」
「ん?まあ、久しぶりに会えたよ。」
「へ〜。たいようの親父さん有名だけどあった事ないからな〜。はるとはあるんでしょ?ねえ、どんな人?」
「とにかくいい人って感じかなー。俺の親父とは全然違う。俺もあんな感じの人が良かったな〜」
確かに全然違うタイプだよな……
「俺、親父さんに会ってみたいな〜。こうきもそう思うでしょ?」
「……。まあ、確かに気になってはいるな……」
「でしょでしょ?えー、次いつこっちに帰ってくるの?」
次、か……。
「前聞いた時いつになるか分かんないって言ってたけど、今日聞いてみるわ」
「わーい!」
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「て、事なんだけど」
「うーん、なんとか空けてみるよ。」
「ほんと!じゃあ伝えとくね!」
「……思ってたより早く進みそうだな……」
「ん?」
「ああ、なんでもないよ。」
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「てことで、来てくれることになりましたー!」
「まじで!?」
「やった〜!」
「……さすがの行動力……。」
〈井原こうき〉
両親が他界し、親戚を転々とした後、文学部、文学科教授に拾われる。
その影響もあって文学に興味を持ち、将来は小説家になりたいと思っている。
たいよう派には珍しい無口な性格。