小学校編 20時間目
※たいよう視点
「たいよう!おっはよー!」
「おはよ〜なんか機嫌いいじゃん」
「おは〜珍しいじゃん」
「れん!はると!こうき!おはよ〜」
こいつらは俺の友達だ。
れんは母親の再婚相手と上手くいってないらしい。よくボヤいている。そしてれんはゲイである。それを隠すためかは分からないがいつもチャラい。一見すると女の子大好きって感じだ。れんがゲイなことは俺ら、俺がよく一緒にいるやつらだけしかしらない。ということは当然こいつらも知っているのだ。
はるとは出雲財閥の御曹司だ。俺と同じ環境ってことだな。本人は継ぐ気は一切ないらしい。出雲グループは吉沢財閥よりも厳しいからな。それに、あいつなりに考えていることは沢山あると思う。おかげで界隈からはバカ息子と言われそうになっている。ちなみにはるとは根っからの女のコ好きでちゃらい。こちらは本物だ。
そしてこうき。こうきはほかの2人のようにチャラくは無い。そもそも小学生でチャラい女好きというのもどうかと思うが……。こうきは文学が好きで将来は小説家になりたいらしい。そもそもこうきが文学好きになったのは、こうきを拾ってくれた人が文学部教授であったからだ。
みんな色んな環境下でめげずに生きている。こいつらを見ていると俺も頑張ろうって思えるんだ。
〈石川れん〉
絶対的な陽キャ。女子のちょっとした変化にすぐ気づく。ゲイであり、そのことはたいよう派の人しか知らない。
母親の再婚相手とあまり上手くいっておらず、早く独り立ちをして家を出たいと思っている。
実は可愛いイラストを描くのが趣味。
こっそり思いを寄せている人がいるらしい。