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青春学校  作者: むにょこ
小学校編
18/124

小学校編 18時間目

※りくと視点

「そういう事だから、とうり!改めてよろしくね!」

「う、うん!よろしくね!」


……既に荷物が用意されているってことは、最初からそのつもりだったって事か……。


「りくとも?よろしくね?」

「あ、ああ。お前さ、知ってたの?」

「え?」

「だからそんなに俺らに構ってたってわけ。」

「そんなことないよ。少なくとも、俺はほんとにとうりのこと欲しいと思ってるから。あ、そういう意味じゃないからね。安心してね。」

「そ、そういう意味って!??」


はあ、そういう事だったわけか。クラスが一緒になったのも、たまたまとは思えなさそうだな……。

まんまとのせられたってことかよ……。まあでも、俺、母さんに必要とされてなかったってことがわかっただけいいか……。悔しいな……。


「りくと?大丈夫?」

「え、?え、ああ。大丈夫だよ」

「俺にはりくとが何考えてるのか全然分からないけど、とうりには分かるんだね」

「幼稚園からの付き合いだからね!それでも、最初は全然分からなかったよ。でも、分かるようになるとめちゃくちゃりくとって分かりやすいんだ!」

「なっ……」


そうだったのか……


「そうなんだね!じゃあ俺も、分かるようになるといいな〜」

「お前には無理だ」

「ひどい〜」

「あはははっ」



―――――――――――――――――――――――――――――



「さあ皆さん、今日は疲れたでしょ。ゆっくりおやすみなさいね。」

『はーい!』

「坊ちゃん嬉しそうでしたね、すみれさん!」

「そうねえ。坊ちゃんのあんな楽しそうなお顔みるのいつぶりかしらねえはなちゃん。」

「わたくし、感動いたしました……」

「さ、斎森さん!?泣かないでください!」

「そうですよ!しっかりしてくださいな!」



―――――――――――――――――――――――――――――



くそっ、くそっ、なんでだよ……

俺、何かしたかよ…… いや、俺のせいだったな。

俺がきっと、父さんを殺したんだ。

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