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青春学校  作者: むにょこ
小学校編
122/124

小学校編 122時間目

※たいよう視点

一生懸命準備しているうちに、気がつけばもう当日になってしまった。

今日は授業参観とバザーがある。大体運動会に来てくれた保護者の方々が来るんだろうなって予想できる。

すみれさんやはなさんは、保護者がやるバザーの方にも参加するって言ってたけど、他に参加する人はいるのかな?


「たいよ〜!!」

「おっはよ!」

「……おはよう……。」

「3人ともおはよ。」


今日はこの4人で、宣伝をするから、大変だけど、楽しくなりそうだな。


「坊ちゃん今日も楽しそうですね。」

「ええほんと!」

「そうですね。大変嬉しゅうございます。」


ん?なんかすみれさん達が話してるな。なんだろう。


「ねえねえ!今日あれ着れるんだろ?楽しみすぎ〜!」

「うんうん。俺がもっとかっこよくなっちゃうな。」

「……不安……。」


こうき、あんまりああいうの着る感じじゃないからな。でも、めちゃくちゃ似合ってたよ。


「こうきは和服ってイメージだからな。」

「いいじゃ〜ん。ギャップ萌えで。」

「うんうん。俺らが着ても、なんか普通だもんな。」

「……なるほど……。……たいようは、どう思う……?」


俺?俺はね。さっきも心のなかで言っちゃってたけど。


「めちゃくちゃ似合ってたよ。うん。かっこいい。」

「……そうか……。」

「あれ〜?こうき照れてるんじゃない〜?」

「あ、ほんとだ。顔、赤いじゃん。」

「……違う……。……これは……。……良い言い訳が思いつかない……。」


照れてるの珍しいな。レアこうき。


「そういえば今日、先生来れるんだっけ?」

「あ!そうだ〜!」

「……来てくれる……。……嬉しい……。」

「よかったな、こうき。」


先生とは、こうきの育ての親でもある、帝北大で教授をしている方のことだ。

小説とかそういった類の日本文学の研究をしている方だと聞いたことがある。

まだお会いしたことは無いが、どんな方なのだろう。

実は名前も知らないんだよな。こうきが先生、先生って呼ぶから。有名な方ではあるそうだが……。勝手に調べるのもちょっとな。


「しかも今日、授業参観の科目に国語あるよね?頑張らないとじゃん!」

「なんか俺が緊張してきちゃったんだけど。」

「……頑張る……!……なぜ……。」

「俺も緊張してきたかも。」

「……なに……!?……たいようまで……。」

「じゃあ俺も〜!!」

「……では俺も……。」



今回の授業参観は国語、算数、英語という何とも普通な科目だけだ。

まあでも国語はこうきが喜んでるからいいか。


「俺算数超苦手なんだよ〜。ううっ……。」

「俺も頭悪いからなー。バカバレないようにしないと。」

「……俺も……。……英語が心配……。」

「こうき、英語勉強してるから大丈夫だって。はるともそんなに頭悪くないだろ?れんだって頑張ってたじゃん!」


3人とも……特にはるとは自分のこと過小評価しすぎなんだよな。謙遜とか嫌味で言ってるわけじゃなくて……ほんとに頭悪いって、はるとはそう思ってるからな。

それもあって継ぎたくないって思ってるみたいだし。


「算数、たいように教えてもらってたし……。やっぱり大丈夫かも……!」

「え!いつの間に!?れんくんずるーい。」

「……たいよう、色んな人と勉強してる……。……俺も、その1人……。」

「えっ!?知らないの俺だけ!?ちょっとたいようー??」

「ごめんごめん。はるとは色々忙しいし、自分で勉強もしてるだろ?だから時間合わなくてさ。」

「ふーん??まあ、今度は誘えよな。」


最近、語学だけじゃなくて他の勉強も、みんな頑張ってるんだよな。教えあったりして。高井先生もみんな頑張ってるねって褒めてくれてたし。

はるとは、あいつ自由で暇そうに見えるけど意外と忙しいからさ。最近は俺らと一緒に外国語教えたり、楽器の練習もしてるから、なおさらね。


「そういや今日も、バザーの前にあるんでしょ?演奏。」

「頑張れよ!」

「……楽しみ……。」

「うん!あっ、そろそろ朝練行かないと。」

「お、いってらー。」

「頑張ってね〜!」

「……行ってらっしゃい……。」


はーい!行ってきます!

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