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青春学校  作者: むにょこ
小学校編
106/124

小学校編 106時間目

※けい視点

あっ、たいようだ。……誰と話してるんだろ?


「けい、どうしたの?」

「たいし、ごめん。たいようがいたからさ。」

「あっほんとだ。あれ、誰だろう……。外国の方……?」


周りにはボディーガードと思われる方々がいる。

多分、お相手の外国の方もきっと偉い人……というか、お金持ちなんだろう。


「せっかくだから、ちょっと近くまでいってみる?」

「え……?」

「こっそり覗くくらいなら迷惑にならないでしょ!」

「……そうだな。何話してるかも気になるしね。」


近くで見てみると、やはりお相手はお金持ちそうな外国の方だった。

しかし、肝心の話の内容はというと……。


「え、英語……?かな……?」

「全くわからん。」


正直なところ、英語かどうかすらも怪しい。


「それにしても、たいようかっこいいな!」

「だね。こんなに外国語ペラペラ喋れるなんてすごいな。」


俺も……。こんな風に話せたらな。


「俺も、外国語話せるようになりたい……!」


たいし……。


「俺も今、そう思ってたところ。」

「だよなっ!やっぱり色んな国の言葉話せるって超かっこいいじゃん!それに……外国からの留学生とドキドキ恋のお勉強……!??」

「はじまった……。」


たいし、こうなると中々戻ってこな……


「Hey you! What are you guys doing there?」


な、なんだ……!?


「おい、たいし……。戻ってこいよ!」

「はっ……ってええ!?なに、なに!?どういう状況!?」

「Hey you!」

「けい……どうしよう……。」

「もしかして、怪しいやつだと思われてる?」


確かに怪しいことしてたけど……。俺らまだ小学生だぞ!?

それに日本語で話してくれよっ!!


「あれ、2人とも何してるの?」

『た、たいよう!!』

「Do you know each other?」

「Yeah.」

「I sincerely apologize for the mistake. 」


な、なんだなんだ!?


「大変失礼いたしましただって。っていうか2人とも、こんな所で何してるの?偶然……?じゃないか。」


ええっとそれは……。




「なるほどね。気になったのは分かるけど、次からはあんまり来たらだめだからな。俺いなかったら、結構やばかったぞ?あのボディーガード容赦しないし コソ」


ひっ……。


「あのさ……たいよう!」

「ん?どうしたの?」

「な、何語話してたの!?」


俺も気になる。


「えっと……普通に英語だよ?」

「え、英語かー!」

「俺ら、何語話してるのか気になって。」

「そっかそっか。」

「たいようはさ!何語話せるの!?」

「ええっと……一応日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、イタリア語、ロシア語かな。」

「ぬわっ!?」


す、すごすぎる……。


「そんなに話せるなんてすごい!」

「まあ、一応色々学習させられるしね。多分はるとも俺と同じ言語話せるよ。」

「ええ!?」


す、すごい……。


「あ、あのさ!今度俺らにも教えて欲しい……!」


うんうん。俺も……!


「俺も、もし良ければ教えて欲しい……!」

「それくらいの事でよければ、是非やらせていただきますよ。」

「くあっ!」


お、お辞儀がかっこよすぎるだろ……。


「じゃあ俺、そろそろ行かないといけないから。ばいばーい!」

「う、うん!色々ありがとう!」

「迷惑かけちゃってごめんな。」


「た、たいよう……キラキラしてたね。」

「笑顔で手を振ってた時とかとんでもないキラキラが舞ってたような気がする。」

「あ、たいよう教えてくれるって。嬉しいね!」

「だね。よし……!俺も色んな国の言葉話せるようになるか……!!」

「俺も!まずは、英語だよね!」

「少しは学校で習ってるけど、それだけだとな。全然話せないし、聞き取れもしなかったし。」

「うんうん。はるともたくさん話せるって、なんか当たり前なはずなんだけど意外だよね。」

「そうだな。はるとも財閥の御曹司なはずなんだけど、そのことすぐ忘れちゃうよな。」

「そうそう。はるとも話せるってことは、あんなもたくさん話せるのかな?」

「あー、確かに。絶対話せるよ。」

「俺らも、頑張ろうね!」

「そうだね、頑張ろう!」

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