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青春学校  作者: むにょこ
小学校編
10/124

小学校編 10時間目

ようやくさな視点です!私はりくさなが好きなのでやっと書けました!


※さな視点

お泊まり会か……。

お父さんぜっったいにダメって言いそう……。

せめてお兄ちゃんがいなければ上手くいくかもしれないけど今日休みって言ってたしな……。


「ただいまー」

「さなおかえり〜」

「お兄ちゃん。お父さんは?」

「普通にまだ仕事ー」


そっか……。確かに仕事だったわ。うっかりしてた。帰ってきたら聞くか。

それまでになんて言うか考えとかないと。たいようの家ってことはぜっったいに隠した方がいい。ももとかみかとかあいりとかの名前をあげていかにも女子だけのお泊まり会を装うことにしよう。



―――数時間後―――



「ただいまー」

「お父さんおかえり」


お!お父さん帰ってきた……勝負だ


「お父さん!実は今度の土日にみんなでクラスメイトの子のお家に泊まろうってことになったんだけど行ってもいい?」

「誰のおうち?」

「ええっと、ももとかあいりとかみかと一緒に……!」

「いいんじゃないか。で、誰のおうちなんだ?お父さん連絡しておきたい。」


ぐっっ、やっぱりそうなるよね……

どうしよう……ここは正直に言うか、それとも隠すか……。


リンリンリリン


「おっ、電話だ。ちょっと出るな。もしもし。」

「あ!もしもし向井ももです。さなさんいらっしゃいますか?」

「お!ももちゃんか。今さながみんなで泊まるとか言ってたぞ。」

「あ!そうなんです!みんなでクラスメイトの吉沢たいようくんのお家に泊まろうってことになって」

「ん?たいよう()()?」


ギクッ


「ももちゃんごめんな。ちょっとさなと話さなきゃいけなくなった。後でまたかけ直すね。」


ガチャ


ひぃっひぃぃぃ


「さーなー!!」


ううっ、まずい


「男の子の家ってどういう事だ!」

「はぁっ!?男子の家に泊まりに行くのか!?」


お兄ちゃんまで……もう無理だ……


「お父さんは、女の子だけだと思って許したんだぞ。男の子もいる、ましてや男の子の家だなんて聞いてないぞ。」

「そうだそうだ!危ないからやめなさい!」


2人とも……


「男女で部屋は別れるの!それにもも達もいるんだから安心だって!」

「そういう問題じゃない!」

「そうだそうだ!」


ううっ……


「み、みんな行けると思うから私だけ断るなんて出来ないよ!」

「いいやだめだ!断りなさい!」

「そうだそうだ!って……吉沢ってあの吉沢財閥の吉沢たいよう!?」

「吉沢財閥だってー!!?よし、ここはお父さんが丁重にお断りさせていただこう。」

「お父さん、震えてるよ。」

「ぐっ!?」


これは、もしかしたら行けるかも……!

こうなったら!とことんやってやる!女優になるんだ。

たいようごめん!


「私、もしここで断ったら学校での立場悪くなりそう。それに、もも達は行くんだから危ない目に遭わないように私が守らなきゃ…!」

「そんな守らなきゃいけない様な家には行っちゃだめだ!」

「でも……私もも達が心配。それに、吉沢財閥の権力で握りつぶされたら怖いよ……」

「こ、ここはさ、今回だけはお断りしないっていうことにしたらどうかな?」


お兄ちゃんナイスー!!


「一応、たいようくんのお家の人にはきちんとその辺してもらうようにお願いするってことで……」

「お父さん!お願いー!!」

「わ、わかった……今回だけだぞ。」


や、やったー!!!

もも達に連絡しないと!


―――――――――――――――――――――――――――――


「もしもし、吉沢さんのお宅でしょうか?わたくし、山本さなの父で………」

「あ、はいはい!お泊まり会のことですね。それでしたら旦那様にお繋ぎいたしますので。」

「えっ、!?」 (なんてことだ……)


―――――――――――――――――――――――――――――


「さな。安心して行ってきなさい。」

「お父さん急にどうしたの!?」

「そうだそうだ!」

「お兄ちゃんは黙ってて」

「いやさっきな、電話したら吉沢社長、要するにたいようくんのお父さんに繋がってな。」

『ええー!?』

「とてもいい方だったよ。これで、さなを安心して任せられるっうおー!!」

「ちょっとお父さん泣かないでよ。」

「そうだそうだー!なにも嫁に行くわけじゃないんだか……うおぉぉぉ」

「お兄ちゃんまで!?ちょっと2人とも!」


こうして無事、わたしもお泊まり会に参加出来ることになったのでした。

〈山本こうすけ〉

さなの父。さなの母親が乱暴されたことからさなに過保護になり、様々な武術を習わせた。

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