表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/38

2人との関係

7月29日

 10時くらいに起き、タオルや着替え、水筒などをカバンに入れ準備をし、姉ちゃんや母さんも出かけていたので家の鍵を閉めて駅へ向かった。それから30分くらいで集合場所のシュタバに着き2人を待った。10分くらいするとジャージを着たサエがこちらに走ってきた。

 サエ「おいーす」

 ヨシキ「おいっす、あとはタケシだな」

 サエ「だな、それにしても荷物多めだな」

 ヨシキ「まあ、汗かくだろうしタオルと着替えと飲みものをね」俺がそう言うとサエは自慢げに「財布とタオルしか持ってきてないぞ!」と言った。俺は「大丈夫か」と聞くとサエは自信満々に「大丈夫だ」と答えた。うん、絶対大丈夫じゃないな。そんなやりとりをしているとこれまた手ぶらでタケシがこちらにきた。

 タケシ「オッス、2人とも早いな」

 サエ「前に遅刻しちまったからね」

 タケシ「えらいなーよし、それじゃ行きますか」

 ヨシキ「だな」

そう言い3人でレウンドワンに向かった。

 ー入店から2時間後ー

 ヨシキ「はぁはぁ..っすまんおれ...少し休むわ」

そう言って俺は壁に寄りかかり座り込んだ。入店してから2時間ぶっ通しで遊んでいる。交代しながら1対1でバスケを楽しんでいたのだが流石に疲れが来た。2人は汗はかいているものの疲れた様子が全くない。

サエ「おし、次は俺が攻めだな」

タケシ「おう」

そう言うとサエとタケシはお互いに配置につきすぐに動き始めた。サエは右側に一度フェイントを入れ、左に進んだ。それを見越して、タケシが左に移動した。サエは取られまいとボールを自分の股下に通し、右に全力で走り、コートギリギリで急ブレーキを入れた。タケシはサエに追いつこうとついて行ったが急には止まれず隙が出来てしまった。サエはその隙を見逃すゴールまで走り綺麗に決めた。するとタケシ「よし、次は俺だな」と言い小走りで配置につきまた始めた。サエも小走りで配置について準備満タンの状態だった。2人は自分が休んでからもノンストップでバスケの1対1を1時間ほど続けた。すると、バスケに満足したのか2人とも休んでいた俺の方に歩いてきた。俺はその2人にタオルと飲み物を渡した。

 ヨシキ「汗拭きな、後水分」

 タケシ「ありがとう、そろそろ別の遊びしようぜ」

 サエ「だな、ヨシキ今何時だ」

 ヨシキ「今はここに来てから3時間ってるから午後3時だぞ」と俺が言うと2人とも笑い始めた。

 サエ「はっは!冗談はよせよ〜」

 タケシ「ほんとだぜ、まだまだ遊び足りないのに!」

そう言われたので俺は壁にかかっている時計を指さした。すると2人はショックだったのか固まった。「とりあえず休憩所で飯でもくうか?」と俺が言うと2人とも申し訳なさそうに頷いた。弁当などもあるので一度ロッカーに戻り荷物を取りに行った。

 タケシ「すまねぇヨシキ...」

 サエ「すまん。俺もあんなに時間が経っているとは思わなくてな...」と2人とも申し訳さなそうに言った。それに対し「大丈夫だよ、それより弁当も持ってきてるから座る席取っておいてくれ」そう言うと2人とも「了解」と敬礼し、フードコートに向かった。俺は荷物を整理してから2人の後を追った。

ー数分後ー

 俺がフードコートに着くと2人とも寒そうにして椅子に座っていた。エアコンが効いているからだろう。俺は「待たせたな、ほら」と言い2人に大きめのタオルを渡した。

 タケシ「ありがとう...」

 サエ「ヨシキの言う通りに色々持ってくればよかった...」

 ヨシキ「だろ。ほい、昨日の残りモンだけどハンバーグサンドイッチ食うか?」そう言いながらラップに包んだサンドイッチを机の上に出すと2人ともすぐに手に取り食べ始めた。

 ヨシキ「はやすぎだろ...そんな腹減ってたのか?」

 タケシ「うん」

 サエ「うん、あとヨシキの作ったやつはすぐになくなるからキープしてるんだ」そう言い、2人とも笑顔で食べ始めた。俺も腹が減っていたので食べ始めるとこの前一緒に遊んでいたマエダさんの話になった。

 タケシ「そういやぁヨシキはマエダちゃんと仲良くなったのか?」

 ヨシキ「急にどうした?」

 サエ「そうだよ、俺たちが好きな子いないのか聞いた時にマエダっちの名前出してただろ」

 タケシ「だからこの前の海にお前を誘ったんだぞ」

何か2人とも誤解しているようだ。俺は「好きじゃなくて気になる人はマエダさんだって言ったよな」と訂正するとタケシは少し意地悪な顔をしながら「でも、嬉しかっただろ〜」と言った。

 ヨシキ「まあ。お陰でマエダさんに料理教えることできたし、嬉しいは嬉しいけど」と話したすると、サエが「そう言いつつも、もしかしてマエダっちにほれちゃったりして。美人だし」と茶化すように言った。それに俺は「かもな」と冗談混じりに答えた。するとタケシとサエの表情が固まった。俺が「どうした?」と聞くとサエが食い気味に早口で「それって、好きってこと!好きってさ友達としてなの!それとも異性として!というかどこまで仲良くなってるの!もしかしてもう...」と勢いが止まらなそうだったため「いや、まだ2回しか遊んだことないし」と割り込んで答えた...が勢いが止まることはなかった。

 サエ「でもでも!なんかあったんでしょ!警戒心の強いヨシキだからそんなすぐに好きにならないでしょ!」

 タケシ「俺もききてぇ!お前の恋ばな一回も聞いたことないから!」

冗談で流そうとしたがこうなったら引かない2人なのでため息混じりに正直に話した。

 ヨシキ「ただ少し好きかなって思っただけだよ今はまだ友達としての好きだけど」

 サエ「今はってことは今後もしかして...」

 タケシ「あるかもな.....で、きっかけは?」

 ヨシキ「きっかけはないけど、なんとなく明るい笑顔と一緒にいて落ち着くとこかな」と言うとまた二人は固まり、少しして話し始めた。

 サエ「意外だ...」

 タケシ「確かに...雰囲気とかで決めなさそうだったけど。いやーそうかそうか、とうとうヨシキにも彼女が...俺たち手伝うぜ!」

 ヨシキ「いや、まだ付き合ってないし。それに異性として好きと言うわけではないよまだ」と言ったが「いつでも相談しな」と2人ともキメ顔で話した。全くこの手の話になると食いついてくるな。

すると、サエとタケシは何かを思いつき少しだけ悲しそうな顔をして話した。

 タケシ「まてよ、そうするとヨシキと遊ぶ時間は減ってしまうのか」

 サエ「保護者がいなくなっちゃう」

(俺は保護者扱いなのか...間違ってないけど)

タケシ「そうだな...ヨシキお願いがある!」と言い2人とも真面目な顔になった。

ヨシキ「なんだ?」

サエ「マエダっちとだけじゃなくて俺たちともたまに遊んでください」そう言われ俺は「ああ、わかってるよ」と笑顔で答えた。すると二人は「ありがとう!」と笑顔で言った。

 もし、マエダさんと一緒にいる時間がながくなってしまっても、親友2人と遊ぶのをやめるのは死ぬまでないなと心の底から思った。あの時の俺に諦めずに話しかけきてくれたのだから。それからサンドイッチを食べ終え、少し休憩してから卓球をやりに向かった。

ー数時間後ー

 タケシ「まだまだー!」

 ヨシキ「....!はぁはぁ、また負けた、すまん俺休むわ」

 サエ「了解、よっしゃやろうぜ」そう言ってまた2人で激しいラリーを始めた。俺は2人の試合の審判をしながら休むことにした。もう腕がパンパンである。おそらく明日は筋肉痛になるだろう。そんなことを考えながら2人が満足するのを待った。

 2人が満足したのころには19時を回っていた。俺たちは急いで帰る準備をしてその流れで解散した。

最後まで読んでいただきありがとうございます。今回はクスッと笑いながら見ていただいたら嬉しいです。頑張って行きますのでよかったら次の回も見ていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ