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我慢できずに...

8月1日

 ヨシキ「そしたら、200度に予熱したレンジに入れて様子を少し見ながら10分くらい加熱したら出来上がりです」

そう言われ「はーい」と返事をしてレンジのボタンを押した。

 マエダ「そういえば、昨日ヨシキくんのお姉さんに会ったよ」

 ヨシキ「俺も姉ちゃんから聞いたよ」

 マエダ「お姉さん美人だよねーそれに服もかっこかわいかったし」

 ヨシキ「大学もファション関係の方に進もうとしてるからね。」

と少し嬉しそうな顔をしながら話した。

 マエダ「そうなんだ。私も進路のこと考えなきゃなーヨシキくんは決まってる?」

 ヨシキ「公務員になろうかなとは思ってる。大学は決めてはないけど」

私の予想とは違った。料理が好で強い思い入れがあるので、料理人を目指しているのだと思った。

 マエダ「そうなんだ。私、ヨシキくんは料理上手だからそっちに進むんだと思ってた」

 ヨシキ「そっちも考えたんだけど、料理は趣味にしたいなって思って」

 マエダ「なるほど」

そう納得していると「マエダさんは?」と聞かれた。正直、将来よりも今はただ一つの目標が大事だ。そんな事を考えながら「進路はまだ決まってないかも」と笑顔で答えた。

 マエダ「そうだ!ヨシキくんって怖いの好き?」

 ヨシキ「普通かな。人並みに驚くけど怖くはないかな」

 マエダ「私、静かな丘4買おうか悩んでて、みんなでやった方が楽しいし、一緒にどうかなって」

そう言うとヨシキくんは何か閃いたらしく、話し始めた。

 ヨシキ「それなら姉ちゃんが持ってるから出来るよ。本人もいつかはリベンジしたいって言ってたし、人数増えれば怖くないかもしれないから」

 マエダ「本当!じゃあお願いしたい!」

 ヨシキ「わかった、今電話してみるよ」

そう言ってスマホのBAINで連絡をしてくれた。

 連絡が終わり、カホさんからはOKが出て、明日ヨシキくんの家にお邪魔する事になった。この日は、料理も無事終わり、帰り際にはレシピを渡してくれ、たくさんヨシキくんと話せて楽しい1日になった。


8月2日

 いつものようにカレンダーに丸をつけ、顔を洗い、身なりを整えてから集合場所に向かった。向かう途中、ふとヨシキくんが寝不足になっていたのを思い出した。この日は印象深ったので覚えている。ヨシキくんは寝不足でゲームの途中で寝てしまい、カホさんと一緒にヨシキくんの無防備で可愛い寝顔を見ながらお話していた...私の記憶が間違いじゃなかったら。そんな事を考えていたら駅に着いた。すると、予想通りヨシキくんがウトウトしながら駅で待っていた。

 マエダ「おはよヨシキくん」

 ヨシキ「おはようございます...」

 マエダ「なんか眠そうだけど大丈夫?」

 ヨシキ「色々ありまして...」

そう言いながら目を擦っていた。

 マエダ「ヨシキくんって眠いと敬語になるんだね」

 ヨシキ「それじゃ行きましょうか」

相当眠たいのか少し会話が噛み合ってないな、と思いながらも「うん」と返事し、なんで眠たいのかを聞きながらヨシキくんの家に向かった。

 家にお邪魔すると、カホさんが笑顔で出迎えてくれ、部屋に案内してくれた。それにしても見るのは2回目だけどカセット本体に札を貼ってるのはシュールで面白く笑いそうになった。しかし、失礼かと思い笑いは堪えた。笑いをこらえているとヨシキくんは黙って[封印]と書かれた札を外した。

 カホ「よく剥がせるなヨシキ...」

 ヨシキ「普通、カセット本体には貼らないでしょ、せめてカセットケースに貼ろうよ」

 マエダ「...とりあえずやろっか」

そう笑いを必死に堪えながら話した。

 プレイする順番も決め早速始めた。正直、今回の目的はゲームではなく、カホさんからヨシキくんの事を聞くために来た。なのでヨシキくんがゲームオーバーになり、私の番になったので、カホさんの容姿を見ながらもどんどん進めて行った。すると、プレイして30分ほど経ちヨシキくんが寝ているのに気がついた。

 マエダ「私全然気づけなかったのでめちゃくちゃ助かりますって、ヨシキくーん」

私が呼びかけてからカホさんが肩を叩いたが全く起きる気配がなかった。

 カホ「寝ちゃったね...こうなったら起きないかも」

 マエダ「そうなんですか?」

 カホ「うん一度寝ると全く起きないんだよ...どうしようか」

 マエダ「とりあえず中断しますか?」

そう言うとカホさんは「そ、そうしよう!私お菓子とか持ってくるから2人でお話ししよう!」と必死に話した。相当こわかったんだろう。

 マエダ「そうですね、私も聞きたいことあるので」

と笑顔で言うと「今持ってくるね!」と言いカホさんはお菓子を取りに行った。私は「わかりました」と答えた。

 ここから30分ほどカホさんは帰ってこない。私の記憶ではコンビニまでお菓子を買いに行ってくれるからだ。本当はカホさんに着いていこうと思ったが、一つ確認したいことがあり残る事にした。そう、ヨシキくんが本当に起きないかだ。私は人差し指でヨシキくんのほっぺにをつついた。

 マエダ「...本当に起きない」

何度か触ってみたがびくともしなかった。次にヨシキくんの手を握った。少し硬くてしっかりした手、だけど握ってるだけで暖かく、安心感を感じた。私はそのまま横に座り、ヨシキくんの肩に頭を置いた...私はその行動に罪悪感を感じながらもすごく癒されていた。しばらくそうしていると、色々な考えが頭に浮かんだ。これから先、ヨシキくんにこうして近づくことが出来るのだろうか、こんな事でしか思いを伝えられない卑怯者の私を好きになってくれるのか、後どれくらい一緒にいられるのか、ヨシキくんは私を好きになってくれるのか、こんなに起きないなら...そんな事を考えながらヨシキくんの顔を見ていたらヨシキくんのほっぺたにキスしていた。

 その後すぐにヨシキくんから離れ、額を思いっきり叩いた。

マエダ「バカ...私のバカ...」

最悪、本当に最悪だ。起きないからってキスするなんて...私は自分に罰として両方のほっぺを強くつねった。そんな事をしているとカホさんが部屋に入ってきた。

 カホ「なにやってるのマエダちゃん!」

 マエダ「え!えっとこれは...」

 カホ「何かあった?」

 マエダ「ただ眠たかっただけで...」

と言いながら無意識に髪の毛を触った。

 カホ「嘘だね...」

と鋭い目でコチラを見た。

 マエダ「えっと、なんで嘘とわかるんですか?」

そう聞くとカホさんは「勘?という雰囲気かな」と話した。この2人は嘘を見抜くのがうますぎる気がする...私は観念して話す事にした。

 マエダ「えっと、ヨシキくんが起きないから。手を握ってました...私、ヨシキくんが好きなので...それで、そんな悪いことした罰で自分のほっぺをつねってました...ごめんなさい」

と頭を下げながら話した。すると「そうなの!」と嬉しいそうに話し始めた。

 カホ「どんなとこに惚れたの?」

 マエダ「一緒に話していて楽しくて優しくしてくれるとこと、友達や家族を大切にしていて、周りに気配りが出来るところが好きになりました...」

 カホ「そうなんだよ!マエダちゃんはわかってるねー。そうかそうかーついに我が弟に青春が...」

そう言いとても嬉しそうにしていた。

 マエダ「えっと...」

 カホ「ごめんね、嬉しくてつい。よかったらそのままアピールして欲しいな」

 マエダ「どうしてですか?」

そう聞くとカホさんは「勘というか、オーラかな、マエダちゃんになら弟を任せられる気がして」と答えた。続けて「それに、何故か弟を仲良くしてくれる人は少ないから...」と小さい声で話した。

 カホ「ってことでヨシキのことならなんでも答えるよ!」

と胸を張りながら言ってくれたのでヨシキくんの好みなどを色々と聞いた。話しに夢中で、気づいたらヨシキが起きていた。

 カホ「ヨシキの寝顔、無防備で可愛いよねー」

 マエダ「確かにかわいいですね」

 カホ「だよねー」

 ヨシキ「...すまない寝てしまった」

 マエダ「おはよう、カホさんが限界ぽかったからゲームは一旦中断したんだ」

 カホ「で、ヨシキが起きるまでお菓子食べながら話してたんだ」

 ヨシキ「マエダさんきてもらってるのにごめんね」

と申し訳なさそうに話すので「大丈夫、カホさんとお話しできたし、楽しんでるから」と笑顔で言った。

その後は17時になっていたので帰る事にした。ヨシキくんは送ってくれるとのことだったので道中、明日から3日間ほど江田神社に行くことを話した。

 ヨシキ「そうなんだ、楽しんできてね」

 マエダ「うん、ここまででいいよ、家まで送ってもらうのは申し訳ないし」

 ヨシキ「夜道は危険だから気をつけてね、マエダさんかわいいから特に」

 マエダ「...うん、ありがとうじゃあまた」

ヨシキ「じゃあまた」

そう言い駅のホームに向かった。


電車を降りてからは家に走って帰り、いろんな感情がぐちゃぐちゃになり、ベットでしばらくのたうちまわっていた。

最後まで読んでいただきありがとうございます。2人の関係をこれからも進めていきたいと思います。至らない点があるとは思いますが読んでいただけると嬉しいです。

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