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知らない過去と決意

7月28日

 タケシ「お待たせー」

 マエダ「急に呼び出してごめんね」

 タケシ「暇だったから問題ないぞ。後からサエっちもくるから先にMック行こうか」

そう言い注文をしてから2階にあるイートスペースに向かった。タケシくんが席に座りながら嬉しそうに話し始めた。

 タケシ「それにしても、ヨシキのことで相談があるって言ってくれて嬉しいよ」

 マエダ「どうして?」

 タケシ「相談されることすくねーから嬉しいんだよ」

 マエダ「なるほど」

 タケシ「それで、相談って?」

と顔をニコニコさせながらこちらに問いかけた。それにしても、ハンバーガー3つと、ナゲット15ピースは食べ過ぎな気がする。

 マエダ「私ね、ヨシキくんと仲良くなりたいんだけど、どうやったら仲良くなれるか分からなくて。タケシくんはヨシキくんと仲がいいからアドバイスをもらいたくて...」 

そう言うとタケシくんは笑顔で「俺もわからん!」と潔く言った。

 タケシ「あいつってほとんど顔には出さないし、俺は小学生の頃からの付き合いだから今のあいつと仲良くなる方法はわからんな」

 マエダ「小学生の頃は違う性格だったの?」

 タケシ「もっと明るくて、俺と同じくらい元気だったぞ」

以外だった。私はてっきり小さい頃から落ち着いた雰囲気だと思っていた。そんなことを考えていたらサエちゃんが「お待たせー」と言って、タケシくんの隣の席に座った。サエちゃんもハンバーガー3つとナゲット15ピースをたのんでいる。

 マエダ「おはよう、サエちゃんも急に呼んじゃってごめんね」

 サエ「問題ないよーで、なんの話?」

 タケシ「マエダちゃん、ヨシキと仲良くなりたいらしいんだよ」

そう言うとサエちゃんは眉を寄せて、難しい顔をした。

 サエ「うーん...私の場合はタケシと仲良くなってその繋がりでヨシキと知り合って、気づいたらめっちゃ遊ぶようになったし、相談に乗ってもらうようになったかなー」

 マエダ「そうかー....」

そう言いみんな黙り込んだ。少しして、サエちゃんが「そもそもマエダちゃんはなんでヨシキと仲良くなりたいんだ?」と根本的なことを聞いてきた。

 マエダ「それは...ヨシキくんの事が気になるから...」

と少し小さな声で話した。すると、2人は目を輝かせながら「それはもしかして!!」と言いながら食いついてきた。

 マエダ「うん...その、まだ好きってわけではないんだけど気になってて...」

そう言いながら髪の毛を無意識にいじった。

 タケシ「そうかー、なら全力で応援しよう!」

 サエ「そうだね!でも...」

 タケシ「あーそうか...」

そう言い2人は顔を伏せて悩み出した。

 サエ「私は、マエダちゃんにならあの事を話していいと思うけど」

そうサエちゃんがタケシくんに言うと、起き上がり、一瞬でさっきまでの笑顔が消え、口角が下がり真面目な顔になった。

 タケシ「サエ、それは...」

 サエ「私はいいと思う」

そう言うサエちゃんの顔も真剣な目でタケシくんに訴えていた。

 タケシ「でも、俺らで言うのはなぁ...」

 サエ「マエダちゃんを信じてほしい。それにあの事を話さなきゃ話も進まないし」

そう言われたタケシくんは一度深い深呼吸をしてから私に向かって「これから話す事は、たぶん、重い話になる。このことを他の人に言おうものならマエダちゃんとは今後仲良く出来ない。それでもいいなら話すよ」と強めの口調で言われた。

 しかし、私は「聞かせてほしい」とタケシくんの目を見ながら即答した。

 タケシ「わかった。ヨシキが小学生の時は性格が全然違うって言ったよね」

 マエダ「うん」

 タケシ「その理由がさ、友達に裏切られたからなんだよ。約束してた友達が何時間待っても来ないで、それからさらに何時間も経った後、そいつらの為に作った弁当をめちゃくちゃにされたんだよ。何が嫌だって、それをした理由が俺とヨシキが遊ばないようにする為だぜ。今でも腹が立つよ...」

 サエ「しかも、それが一回じゃないんだよ」

 マエダ「どういうこと?」

 タケシ「ユリと仲良くしてた時にも起きたんだよ」

 マエダ「ユリちゃんと?」

 タケシ「ユリに料理を教える時にな、わざと日にちをずらされて、次の日に来たヨシキを怪しい人物として通報したんだよ。包丁とか持ってたから警察沙汰になって。理由は俺の時と同じだ、ユリと仲良くしていたヨシキが気に入らなかったから。そんなことがあったから簡単に人を信用しなくなったんだと...思う」

 マエダ「そうなんだ...」

 サエ「だから正直、ヨシキと仲良くなるのはヨシキがマエダちゃんを信用したらとしか言えない」

もし..もし、この事が本当なら、私は最悪最低のことをした。一歩間違えれば私は...そんなことを考えたらどんどん涙が流れそうになり、耐えられず涙を流してしまった。そんな私に驚いた2人は慌て「大丈夫!?」と言った。

 マエダ「ごめん...私、そんなことも知らずに...」

 タケシ「と、とりあえず落ち着いて、話はゆっくり聞くから!」

と2人に慌てた様子で言われ、落ち着つく為に深呼吸した。

 少し落ち着き、普段通りに話せるようになってから2人に昨日起こったことを2人に話した。

 サエ「なるほど、それなら大丈夫だよ」

 マエダ「本当に?」

 サエ「うん!もし仲良くなる気がなかったらそんなこと言わないと思うし」

そう笑顔で答えるサエちゃんに続いてタケシくんが「むしろ脈アリだろ」と笑顔で答えてくれた。

 タケシ「やっぱりマエダちゃんには話してよかったね」

 マエダ「どうして?」

 タケシ「そんなに素直に話してくれる人少ないからな」

 サエ「わかるー、正直ものだよねマエダちゃんは」

 マエダ「...ありがとう、大切な話を聞かせてくれて。絶対にこのお礼はするから」

そう言うと2人は「楽しみにしてる」と笑顔で答えてくれた。

 タケシ「なんか、あいつの話してたら会いたくなったな」

 サエ「わかる、運動もしたいしレウンドワン行こうよ。マエダちゃんもくる?」

そう言われたが「ううん、私今から会いに行ってくる」と言って明日の予定を断った。理由は2人にもヨシキくんとの時間を大切にしてほしいしと思ったから。その後、2人と少し話をしてから解散し、私はその足でヨシキくんの家に向かった。


 インターホンを鳴らすとヨシキくんが出てくれた。

 ヨシキ「マエダさん?」

 マエダ「ヨシキくん、明後日料理のために買い物行きたくて、よかったらどうかな」

そう言うとヨシキくんは「いいですよ」と笑顔で言ってくれた。

 ヨシキ「連絡してくれればよかったのに」

そう言うヨシキくんの目を真っ直ぐ見て「ヨシキくんに会って伝えたかったから」と言った。

 ヨシキ「そうか。あ、そうだちょっと待っててね」

そう言ってヨシキくんは一度家の中に戻り、少しして紙袋を持って戻ってきた。

 ヨシキ「ハンバーグ焼いてる途中だったからよかったら食べて」

 マエダ「ありがとう!帰ったら食べる。あ、私明日お母さんに教わった料理作ってあげようと思ってて、どうかな?」

 ヨシキ「喜ぶと思うよ」

と笑顔で話してくれた。

 マエダ「だよね。じゃあ私帰るね。ハンバーグありがとう」

 ヨシキ「うん、また2日後に」

そう言ってヨシキくんと別れ、ヨシキくんには嘘はつかない、ただ真っ直ぐに思いを伝える。そんな決意を固め、家に帰った。


 「もうヨシキくんを裏切りたくないから」

最後まで読んでいただきありがとうございます。これからもマエダさんの思いや彼女がどこでヨシキくんを好きになったのかを書いていこうと思います。

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