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最終回.「あなたに合いたかったです」

 124話と最終回、同時に更新しました!


 書き続けて3年以上

 皆さんのお陰です

 完結しました


 それにしてもビックリしましたね

 スーパー戦隊がゴジュウジャー終了なんて

 でも、ゴジラや仮面ライダーやウルトラマンだって

 「何年待たせるんだよ」ってくらい間を開けてた頃があるんですから

 帰ってきますよ

 新しく作りたいことができたら


 それまで僕たちができることと言えば、スーパー戦隊から貰ったものを、どうやって忘れないようにするか

 

 あ、僕の場合、色とりどりの戦士なら貯えがあるぞ

 「ウイークエンダー・ラビット 模造された学舎」

 アイツとかアイツにたのめば・・・・・・


 つづく?



「あ、その前に」

 良輔さんに止められた。

 彼からは日本語だ。

「俺たちは、暑い外から来た友だちをひきとめるわけだから。

 まず、ジュースでも買いなさい」

 やれやれ。

 商売上手だな。

 と思ったけど、安菜が反応していない?

 ・・・・・・もし安菜たちがタダでジュースをわたしたら。

 それはワイロだ。

 これからすることは、機密じゃないけど結構重要な話だ。

 あくまでも、日常会話として扱いたいのか。 

 トロワグロ家の配慮かもしれない。


 ジリ ジリ ジリ ジリ 


 金属の粒を擦り合わせたような音。

 今の心臓のドキドキに合わせたような、リズム。

 怖いものが、ゆっくり身がまえてるような、音。

 リンゴジュースを買った。


「安菜から聞いた話だと、ルルディ王夫妻に言ったそうね」

 ルネさんは、そうフランス語で言って、少し思いだすために黙った。

「閻魔 文華は自分じゃ勝てない相手がいることを認めた。

 それを言えるようになったのなら。

 今まで、できないことが、できるようになったなら、それは強くなったと言えるんじゃないですか?! 」

 この長いセリフは日本語。

 やっぱり、安菜はスゴいな。

 プロウォカトルへの報告でも、見届け人の仕事を完璧にこなしてた。

「・・・・・・どうかな? 」

 これはフランス語。

「そう、そう言いました」

 私もフランス語でかえした。

 ルネさんは、どんな質問をするんだろう。

「閻魔 文華は、魂呼長官の両腕を奪った悪いヤツでしょ。

 何で弁護する気になったの? 」

 これは答えにくいな。

 正直、感情的に叫んだものだから。

 それでも。

「私は、現場主義者・・・・・・」

 と言いかけて、やめた。

 もっと、ハッキリ言える。

「私は、合ったこともない人に、これが正しいとか、こうしなさいとか言うのが嫌いです。

 その分、合った人のことはちゃんと見ていたいんです」

 よし。

 続ける。

「他人の責任にしてるように聴こえると思いますけど・・・・・・」

 言える。

「安菜も怖がってませんでした。

 それで決めたんです。

 閻魔 文華は、丁寧にご飯を出す人にはやさしいんだって。

 それに、強硬な手段にでたら安菜を危険にさらすことになる。

 それはできません」

 

 ジリ ジリ ジリ ジリ 


 胸のドキドキに似た、音は止まらない。

 一方、安菜はじっと見つめてくる。

「で、これからどうする気なの? 」

 聴いてきた。

 やっぱり、私と他人で聞こえるMCOの音はちがう。

 私は、答える!

「今だって、閻魔 文華に重罰を課したい気持ちはあります。

 それに、私は魂呼長官の腕が吹き飛んだときの目撃者です!

 必要とあれば、どんな協力だってします! 」

 怒りと一緒に胸の鼓動が、そしてMCOの音がはげしくなってくる。

 それでも、安菜からの音は静かなまま。

 そうか。

 それが良い。

 冷静に聴いてくれてる証拠だから。

 これは、人によって取りつくMCOはちがうと言う、証拠にすぎない。

 だから、さみしくない。

「その前に、私はプロウォカトルのハンターキラーです。

 魂呼長官は、裁判はルルディ王国に任せると言っています。

 指揮官にしたがいます。

 それに私は、シャイニー☆シャウツでもあります。

 知っていることを伝えるのと、立場を利用して自分の有利のために使うのは、ちがう。 

 それは、わきまえてます」

 言い切るんだ。

 たとえ怖くても。

「私は、知ってることを伝える側でいたいです」

 

 ルネさんが口を開いた。

「・・・・・・ジュ・ヴォア」

 「なるほどね」と。

 それが、この一家からの試練なんだ。


 その時、人が入ってきた。

「あ、監督」

 これからは日本語。

「ちょうど良かった」

 やっぱり私はラッキーだね。

 入ってきたのは、次のシャイニー☆シャウツの動画の、監督さん。

 私が知ってることを伝える相手だ。

「あなたに合いたかったです」

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