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103/119

103.不屈の敵?

 黒い炎の巨人は、立ち上がろうとしてる!

 あの達美さんと武志さんに、飛ばされたのに。

 横倒しから、あきらめてないんだ。

 さっき道に転がったカメラは、まだ壊れてない。

 巨人から、衝突の音。

 七星の光の薙刀だ。

 あれは、重さを持つ刃なのかな。

 巨人は、その衝撃で体勢を直せない。

 そのまま背中で受け止めるしかなかった。

 苦しそうに路面にめり込む。

 光の刃を持った七星部隊が取り囲もうとする。

 さらに遠回りに七星の、異能力のないパイロット部隊も。

 達美さんと武志さんも、そこに加わる。

 着地して機関砲をかまえる。


 そうだ。

「みつき、しのぶ!

 いったん、待機していた場所に戻って。

 みつきは私と一緒に、逃げたこん棒エンジェルスを攻撃。

 みつきは、その場で他の部隊の援護に回って。

 盾、と言うかお城の役! だよ」

『みつき、了解。

 お城になります』

『しのぶ! 了解! 

 家がドンドン燃えてるけど、これもこん棒エンジェルスのせい?! 』

 しのぶの言う通りだった。

 ウイークエンダーを急いで河川敷に着地させる。

 飛んだときの風で、家の瓦やいろんな物を飛ばしてしまった。

 改めて地上を見る。

 また一件、燃え上がった。

 その隣も、隣も。

 あの巨人が逃がしたこん棒エンジェルスたちだ。

 燃える家は何本もの線になって、街をまた破壊して行く。

 サイズは3メートルくらい。

 連中は、破滅の鎧に薄く魔法炎を張りつけたり、足の裏で上げ底していた。

 日本の家は木造だらけだって気づいたんだ。

 そこへ潜り込んで魔法炎の出力をあげれば、簡単に燃やせる!!

 どの武器を使えばいい?

 そう考えて、気づいた。


 ウイークエンダーの頭には、無限炉心直通のエネルギー砲の他に、30ミリ機関砲がついてる。

 その設定を変える。

 巨大な怪獣に撃っても、気を引く程度の威力しかないけど。

 熱源探知。

 探すのは燃える火事の中の、人型で特に熱い部分。

 

 ドン


 1発だけ撃った。

 それが、当たった!

 熱い人型が、一瞬で地面に叩きつけられた。


「みつき、しのぶ!

 使用する武器は機関砲だけ!

 単発でやって! 」

 聞こえてきたのは、『『ええっ』』と言う不満の声。

「大丈夫!

 使える! 

 さっき九尾 クオさんから聞いたの。

 こん棒エンジェルスが使う魔法なら、クオさんたちの力でダメージを直せる!

 だけど、こっちの世界の武器のダメージは、消せないんだって! 」

 見ると、ブロッサムが地面に伸ばした両手を、引っ込めた。

『『わかった。機関砲だけ使う』』

 よし。

 こっちはこっちで集中しよう。

 でも、映像がハッキリしなくて、見づらい。

 家が密集してるから、どうしてもかくれて見えない部分ができるんだ。

 

 ドン ドン

 

 それでも、火事が燃え広がるのは防げてる。

 1度は、こん棒エンジェルスを逃したハンターキラーたちが、体勢を立て直したから。

 ロボットで家から引きずりだす。

 ふたたびキャプチャーに捕らえていく。

 だけど、もどかしいほど相手はしぶとい。

 アイツらを捕まえる応援がほしい・・・・・・。


 なら、巨人の方は?

 こっちも、ねばり強い。

 それと、あれ?

 文華が入った玉が見えない。 

 巨人がかばったと思ってたあれは、どこに行ったの?

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