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序章


今から約350年前

サージェスタ国で一冊の歴史書が発見される

後に発見者であるヴィラシスク帝国の考古学者ゲルダ・ロッソにちなみ

「ゲルダ書」と名付けられたその歴史書の所有権を巡り、300年余り激しい戦争が起こるも

思わぬかたちで終戦することとなる


考古言語学者トゥタス・ニームはその歴史書を解読できる唯一の人物であり

彼はその歴史書に“無の500年”が記されていると考えていた


“無の500年”

それは世界の歴史の中で解明されていない空白の時代のことである

その500年の間に世界は一度滅び、再生したと言われている


解明することは、単に歴史を知るのではなく、

再び起きうるかもしれない世界滅亡を未然に防ぐ方法が見つかる可能性でもあり、

世界の在り方としても今後、大きく影響するものでもある

発見時、人々は世界の未曾有の繁栄を確信し湧き立った


しかしゲルダ書を解読していたトゥタス博士が突然失踪、同時にその歴史書の行方も分からなくなり

歴史書を巡り戦争をしていたヴィラシスク・サージェスタ両国は終戦せざる終えなかった

すぐさま両国は博士とゲルダ書の行方を捜索するも、見つけることができず

人々は“幻の繁栄”または歴史書発見は国の狂言だったのではないかと落胆し

発見から400年が経とうとしている現在、歴史書発見という事実は


「人々の記憶から消え去ろうとしている……か」

本を閉じると、その人物は大きくため息をついた。










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