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水と羽(別稿)

天国を垣間見せる白き翼は我が手に


雨の降る頃に私は行った


ああ、その門をくぐれば都なり


水の都のヴェネツィアよ


今はこの涙も忘れまい


今はこの呪いも憎みまい


私の乗るゴンドラは洋洋と漕ぎ出した


月も見えぬ真昼間に


「ああ。あの太陽は傾いている」


どうすることもない


私のゴンドラは雨に打たれた


「君よ、次はどこへ行く」


船頭がそう聞くので云ってやった


「地獄の一番深いところへ、行ってしまえ!」


ああ、滝壺から落ちていく私のゴンドラ


「水の流れる音すなり」


詩人の投げた石が、音楽者の楽器に当たり


「いにしへの花が咲いた」


「ああ、(あか)い!」


どうしましょう


「もう着いた。ここは岸だ」

なんだか映画「君たちはどう生きるか」のようになってきましたね。

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