35話―自分の能力ペラペラ喋んならそれなりの覚悟を持て
……アズさんとの試合から、約一時間後。
「「……」」
「フフ……ふ、二人とも、ブフっ……お、お疲れ様……フフフ」
俺たちは意気消沈である。ちょっと泣きそうだった。
とりあえず、目の前で笑ってるこいつは、一回しめてもいいだろうか。いいよね?いいよな?
副団長のお説教から解放され、現在時刻は午後2時くらい。
試合は大体20分だったらしい。体感ではもっと長かったけど、高速戦闘だったからか短い。
今は宿舎の一部屋、談話室的なところにいる。
「お二人とも、もう怒っていませんから、話を進めましょう」
「すんませんでした」
「ですから、これから気をつけてさえしてくれれば、気にしませんと」
「……はい」
「団長、団長ともあろう方がそう小さくならないで下さい!」
「アズ姉を小動物にしたのは副団長だけどね」
俺の中のアズさんのイメージが急速に変化していった。まだ登場して間もないのに。
いつまでもショボくれてらんないし、副団長も本当に怒ってないようだし、切り替えようか。
頬を両手でパンっ!と叩き、気持ちを変えた。ちょっと強くいきすぎた、痛い。
「うし。そんで、話って何の?」
「はい、まずはレイ殿に大会の概要について話しておこうかと。何か知っていることは?」
「なし!」
「堂々と言うことか。噂とかは流れてこなかったのか?」
「あんたらも俺の噂とかなかったのか?ほら、アクロアで凄腕冒険者が来たとか、うんたらかんたら」
「報告はしっかり受け取っているが……もしかして、新人冒険者で『漆黒の戦姫』と呼ばれているのは……」
「人違いです」
そこは報告書から抹消して欲しい。文字通り黒歴史みたいな名前なんだから。
「で!大会の概要って何?」
「端的に問います。レイ殿、正直に言ってください。勝算はありますか?」
「逆に聞くが、俺に勝てるやつなんてこの二人以外いるの?」
自信過剰に聞こえる一言だが、間違っているとは思わない。
俺はできるだけ過大評価も過小評価もしたくない。ただ、この二人に善戦して良いところまでいった。その事実を見て、自分に勝てる人間がいるとは思えない。
そうなるとそいつは、ルーン以外のSランク冒険者か、ドーピングしたやつくらいだ。後者はさほど脅威じゃないが。
「……分からない、というのが現状だ。参加者の大半は貴族だ。情報戦では敵わないからな。優秀な子どもほど見せびらかさずに大切にする」
「それなんだが、よく考えたらおかしいよな。何で保身とか権力にしがみついてる奴らが、自分の子どもをわざわざ戦地に置くんだ?最悪後継ぎがいなくなるだろ」
「その意見はもっともです。そして、我々はそのためにレイ殿に勝ってもらいたいのです」
いまいち要領を得ない。ルーンなんてもう船漕いでるし。
勇者の仲間という栄誉や功績が、家が途絶えるという致命的なデメリットを上回るわけないのに。
「勇者は相応の身分があり、その仲間にも称賛や名声は轟く。だが、実際に実力があるかを民が見れるのは大会のみ。つまり分かるか?」
「う~む……あー、なるほど。ズル賢いこと考えんの上手だねー貴族ってのは」
「察してくれたようですね。では、伺っても?」
「大会で優勝だけして、勇者の仲間という称号だけ手に入れる。あとはルーンに討伐やれを全部丸投げ、と」
「当たりだ。それが最も安全だからな。男爵家でも騎士より権力がある。私どもも迂闊には逆らえない」
「騎士も一応貴族なのに、何でこうも違うのかね」
貴族の階級は低い順に、
騎士→男爵→子爵→伯爵→辺境伯→侯爵→公爵 という感じ。
つまりこの場にいる誰も、貴族に逆らえない。
そもそも騎士は男爵家以上の子どもの次男や三男がなる身分だ。どうやっても無理だろう。
「アズさんやルーンでもダメなのか?結構力あるだろ。腕力以外も」
「ルーンは勇者だが、政治的な権力は与えられていない。昔、勇者が反逆して国が滅んだという伝説がある。そのせいだろう」
「まあ腕っぷしある奴はそういう考えを持つのは自然だわな。アズさんは?」
「……あまり胸を張っては言えんが、私はこう見えて侯爵家の生まれなんだ。勿論、騎士団長としても議会には参加する。故にそれなりの発言権が私にはある。……て、何を驚いてるのだ。そこまで意外か!?」
「イヤー、全然そうは見えなかったから」
「と言いましても、女性の権力はまだまだ弱いですから。騎士団から候補を出させるという策しか、我々はできないのですがね」
俺が出場できるのもアズさんの力あってこそ、か。
大体の理由は分かった。そして、この二人が俺に勝って欲しい理由も。
「参加者はルーンと歳が近い者に絞っているが、それでも貴族の子どもだ。教育上、あいつらは自尊心が強く、他を見下している。それは勇者相手とて例外じゃない」
「そんな奴らに、この爆睡娘を任せられるわけないよな。お守りなんてできないだろうし」
隣で突っ伏している爆睡娘を指差してそう言うと、二人は苦笑した後、自分の妹、もしくは娘に向けるよな目でルーンを見た。
「……ルーンから、話は聞いたか。昔といっても1年ほどだが」
「冒険者の仲間の子の事か」
「ああ。あいつは私の紹介だったんだ。知り合いでな、すぐにルーンと気が合ったし、連携も取れていた。……だが、そのせいで失った時の悲しみも大きかった」
「……」
ルーンの髪を撫でながらそう言うアズさん。
この人は、ルーンと似たような雰囲気がある。
普段は気丈に振る舞っているが、内では自責と後悔の念でがんじがらめになっている。多分……
「……もう、こいつを独りにしたくないんだ。お前以外の、まやかしの仲間ではない、本当の仲間をもう一度作ってやりたいんだ。だから、頼む。絶対に勝ってくれ。もう失わせないために」
「……重大責任だな。抱え込むにはちとキツイかもな」
この人の気持ちは伝わった。何もできなかったどころか、きっかけを作ってしまったという後悔に押し潰されそうな心も、痛いほど。
──というか俺はもう既にそれを知っている。
「けど、やってやるよ。生意気な奴らを文句つかないほど完膚無きまでにボコボコにしてやる」
「……それくらいの自信がなくては困るが、負けたら承知しないぞ?」
「もちのろん。稽古くらいつけてくれるだろ?」
「無論だ。泣き言は吐くなよ。いきなりルーンと同じメニューにするからな」
「うっへ、こっちも気張っていかないと駄目だな。……あ、そうだ。話は変わるんだけどさ」
「何だ?」
重めの話を一度切り上げ、世間話程度のつもりで話題を切り出した。
「アズさんが試合で見せたアレ、スキルだろ?どんなのか教えてくんない?」
「「……え?」」
「!!」
言い終わった瞬間、爆睡娘が跳ね起きた。
♢
困惑の声の後、2秒ほどで我に返った。なぜか副団長も一緒に。
「あ、ああ。構わないが、その……」
「本来、スキルというのは気軽に聞いて良いものではありませんよ?関係にもよりますが、失礼になりますから」
「え!?そうだったの?あーでも確かに、冒険者の間でスキルとか教えあったりとかなかったからな。暗黙の了解みたいなもんか」
「でも私たちなら良いよねー。はい、教えて教えて。私もアズ姉のスキルがどんなのかまだ詳しく知らないし」
「こういう話になった瞬間起きるお前は何なんだ?あのまま寝ていればいいだろう」
「まあまあそう渋らず。俺のも教えるからさ。あ、勿論ルーンもな」
「分かってる分かってる♪」
と、予期せず始まったスキル情報交換会。
ちなみに、スキルとは全ての人間が持っているものである。
スキルは生まれた時点ではどんなものか自覚できない。使って初めて、そのスキルの能力を理解できる。
俺の《癒し之神》のように、常時発動なら物心ついた頃に分かる。そんなものはごく稀だが。
「まあ良いだろう。……聞かれて対応できるものでもないしな」
「強気だけど、俺一回避けてるからな?」
「あれは驚いた。ルーンでも少しかすったというのに。では、本題だな。私のスキルは、《光輝之神》。バーレンス家相伝のスキルだ」
「へー、スキルって家系で引き継がれんのか」
「団長の家は少し特殊です。普通は子に受け継がれることはありません」
「このスキルは、幼い頃から訓練を受けている。そうでないと、十分に扱うどころか、自らの体すら壊してしまう。説明は長くなるがな──」
──説明終了。
「……俺、よく避けたな。そんなズルみたいな技」
「卑怯になるかも知れんから、私も普段は使わないのだ。それに欠点も説明しただろう」
スキル《光輝之神》は光を生み出し、それを操る。
光は熱エネルギー、速度上昇、攻撃力などに変換できて、更に収束、発散、消失も可能。
この時点で化け物性能だ。操るものも概念的なもので応用性が高すぎる。
そして、その能力のうち、『収束』を使ったものが、俺に最初に放った技、 『聖光結槍』。
光の筋をいくつも重ね合わせ、一気に放つ。俺の時は手加減したようだが、それでも当たれば無事では済まないとのこと。ホント避けれて良かった。
その後の高速移動は、光を体に纏わせて光速に近い速さで移動できるらしい。
「ただ、本当に光の速度で動くと、衝撃波で辺りが更地になり、最悪衝撃に耐えられず体がバラバラになる。私の祖先は一度それで命を落としたらしい」
と、このようにデメリットもある。光の速度で動かずとも、マッハは確実に超えてくる。殺せんせーも「ヌルフフフ」など言えないくらい速いのだ。
「私の家がここまでスキルを有用に活用できたのは、実は最近でな。200年ほど前に、高名な魔法使いに教わったらしい」
「それ全然最近じゃないよね。というか光って、そもそも速さとかあるんだね。全然分かんないけど、とにかく強いのは分かった」
「俺はそこが分かるだけ尚更怖えよ。でも訓練受けてどうにかなるもんか?訓練の時点でも、加減ミスったら死ぬだろ」
「私は上手くやった方だぞ。何度か危うい時もあったがな。一度、危篤状態になったこともあるし……」
「あー分かった。だいたい察した。その遠い目見りゃ分かった」
その三途の川をシャトルランするような訓練があったから、今のアズさんがいるんだと思う。そして、現状最強はアズさんだ。
パワーとスピードと汎用性がぶっちぎりだ。本気ルーンでも勝つのは厳しいだろう。
「次はレイか。私も気になっていたんだ」
「あれだけ魔法連発してるんだから、スッゴク強いの持ってるんでしょ?」
「フッフッフ……良いだろう。聞いて驚け──」
──《癒し之神》、説明終了。
「レイもズルじゃん!」
「説明の途中で思ったけど、スキルなんてみんなズルみたいなもんなんだよ。うんだから俺だけが風評被害を受ける筋合いはない!」
「ふむ、私ほど直接的な破壊力はないが、使い手次第では《光輝之神》以上の力だろうな」
「魔法戦闘を前提としたスキルですからね。剣術と魔法を合わせて戦うレイ殿と相性が良いと思います」
「魔法じゃなくても、体力とかも回復するから体術だけでもかなりいけるぞ」
「本人の実力も相当だと思うがな……。そういえば、レイは冒険者を始めてどのくらいなんだ?確かCランクと言っていたが」
「えーっと、だいたい2ヶ月前かな」
「「「は?」」」
うんうん、大方予想通りの反応で嬉しい。
「に、2ヶ月!?どんだけ仕事熱心なの!?週10出勤くらいしないとそんな大出世できないでしょ!」
「だいたい週5出勤だったかなー。アクロア付近にいるラージスラッグを絶滅させたのが原因だと思うんだけど……」
「更に聞き捨てならないことを言うな!よくそんなことをして問題にならなかったな!」
クエストの掲示板にラージスラッグの討伐依頼が数十件来てたから、まとめて受けただけだ。フィナさん四度見くらいしてたっけ。
ただ、問題は起こってない。ラージスラッグは大型の魔物も好んで食わないし、体内にはかぐわしい異臭を放つ毒もある。しかも草食で畑を荒らすから、生態系に影響のない只の害悪生物だ。絶滅させても叱られない。
何よりラージスラッグは俺の敵だ。追いかけ回されたトラウマはそう簡単に消えるもんじゃない。
……まあ、掲示板からいきなりごっそり依頼が消えて、少し怒られはしたけど。
「その話はもう置いておきましょう。今度じっくり聞かせてもらえば……」
「そうそう。細かい事は気にしないでさ」
「「細かくない!」」
「あ、はい……」
「私のスキルは……いいでしょう。まだ使ったことがありませんから」
「え!?そうなのか。気になってたんだけど」
「すみません。おそらく、戦闘向きではないのでしょう。なくても十分に戦えますから、問題はありません」
「そっか……。じゃあ最後は私だね!」
「あ、すまん。その前に一つ確認いいか?」
「? 何?」
実は気になっていたことがある。
俺がムルクスの書庫で見つけた、魔法使いが書いた本。
読み進めていくと、勇者に関するページがあった。そこには、スキルのことがあって……
「勇者って、スキル一つじゃないのか?」
「え!?何で知ってるの!?」
「ルーンも話していないのか?ではなぜお前が……」
「やっぱりか。機密情報みたいだけど」
「ああ。確かに勇者にはスキルが三つ与えられる。しかし、この情報は勇者が誰か伝えない限り漏れる事はない。王族や私たちは知っているが、伯爵にも知られていないのだぞ」
「その情報が、ムルクスにあった本に書いてあった。霊体が12個ある以外の勇者の特例だろうな。まあ知ってどうにかなるもんじゃないし、俺から伝わることもないから安心してくれ」
「そこは確信しておりますが、その本は何なのでしょうね」
「かなりボロかったし、書いた奴はもう死んでるだろ。それよりスキル。最後だからバーンと頼むぞルーン」
「いいよいいよー。私のスキルは、その名を──」
決めゼリフとスキルの説明終了。
……30秒で。
「短えよ!」
「そんなこと言われてもー。知らないものは知らないし」
「そんなならラストに持ってくんな!結構期待したんだぞ!」
なんとこいつ、概要を知ってるスキルは一つのみで、それも具体的な能力は分からない。残り2つに至っては名前すら知らないという。
唯一知ってるのは、《半神英雄》。もう知ってる。
爆発的な身体能力、魔法出力を得る代わりに、使用から3秒を過ぎると自我を失い、解除は困難。以上だ。
「スキルを三つ持つ弊害なのだろう。ただ単に使ったことがないというのもあるんだろう。ルーンが勇者になったのは6年前だからな」
「それにしたってもう少しあるだろ。名前だけでもさ、ヘラクレスなんだから、ペルセウスとか他の……あ、いや何でもない」
「?」
スキルの名前がギリシャ神話に登場する英雄の名前なのは、あの女神がつけたからか。なら俺のパナケイアもギリシャの神か。
何かと地球に寄せてきてる世界とは思ってたけど、まさかあれが創造神なわけないよな……。だとしたらこの世界終わってるぞ。
…………。
「……終わったけど、よく考えたら会って数時間のアズさんとする話だったか?これ」
「いきなり冷静になるな。だが、剣を交えたのだから会ってからの時間はさほど関係ないだろう」
「そうそう!私とレイも、だから2週間くらいでこんなに仲良くなれたんだよ!」
「脳筋かよ。俺もだからあんまり言えないけど」
「否定はしませんよ。「してよ!」……さて、するべき話は全て終わりましたし、談笑もここまでですね。というか、そろそろ帰る時間では?」
「? 騎士団ってここに泊まるんじゃないの?ルーンは家あるって言ってたけど、副団長たちも家あんの?」
「オルバスは宿舎だが、私は自宅が宿舎の隣にある。距離はあまり変わらないから、緊急時でもすぐに出れる」
そういうものなのか。仕事とプライベートを分けてるのか分けていないのか。
「そうだ、レイはこれからどこに泊ま」
「私の家!私の家!!私の家!!!」
「分かった分かった。そう言うのも分かってたから!」
「問題はなさそうだな。では支度して早めに帰るといい。二人とも、あまり遅くまで起きて明日寝坊するんじゃないぞ」
「リョーカイリョーカイ」
「うん分かった!じゃあまた明日!レイ行こっ!」
手を引っ張られて連れていかれる俺を見ながら、二人は微笑んで見送ってくれた。親が子どもを見るような目で。
竜車に置いてあった荷物を流れるように回収して、俺たちは宿舎の敷地を出た。アズさんのように敷地内にはないようだ。
(ここ以外なのか。結構遠いのか……)
「着いたよ!」
「へ?」
ものの10秒で着いたそこは──一言で言えば屋敷だ。
歴史ある感じで、そこそこ大きい。俺が住んでた家(地球)を単純に2個くっつければこんな感じになる。
そして何より驚きなのは……騎士団の宿舎がある敷地のお隣だ。
「……わざわざ隣にする必要なくない?」
「フッフーン、すごいでしょ。前から1人で住むには広いなーって思うくらい広いから、レイの部屋もあるし家具も揃ってるよ!」
「……勇者すっげーな」
流石の大盤振る舞いっぷりに思わず驚嘆する。
「最近は任務で忙しかったから、ちょっと汚くなってるかな?まあ大丈夫でしょ!さ、入って入って」
「お、お邪魔しまー…………」
もっとルーンの言動に注意してればよかった。こいつがちょっと汚いと言ったときに。
俺は絶句した。生まれて初めて驚きで固まった。
玄関には無惨に散らかされた靴、その奥の廊下には埃が積もっており、角にはクモの巣も張っている。
……ダメだろ、これは。
「え、えーと、そのー……。い、忙しかったし、掃除する暇もなかったというか……最低限生活できる部屋はあるから、今日はそこで……」
「ル~~ン~」
「ひゃい!」
これは到底容認できまい。
地球で、親が共働きで家庭も顧みなかったため、家事はほぼ全て俺がしていた。小さい頃から。まだ母親が家事をしていた幼稚園児の時、親の家事スキルの無さを見て「ああ、ダメだわこの人たち」と思ってから始めて、早10年。
これは、久しぶりに血が騒ぐ。
俺は満天の笑みを浮かべ、ルーンに告げた。
「──今日、寝れると思うなよ?」
「は、はいぃぃ~」
♢
「フヘヘヘヘ……良い。良いですよ~。ようやくここまで漕ぎ着けました」
いつも通りの気持ち悪い笑い声の主は、もちろんあの女神さんである。
彫刻のように完璧な美貌に、女子小学生を見るロリコンのおっさんのような表情を貼り付けている、あの残念駄女神さんである。
「ウッフフフフ。運命線をいじってあれこれした甲斐がありました。これでようやく、ルーンちゃんとレイさんの甘甘同棲生活を見ることができる。あぁ~、考えただけでも最高ですっ!」
推しと推しの絡みを余すことなく観察できるのだ。これ以上の幸せもなかろう、とばかりに狂喜乱舞する女神。
「にしてもレイさん、ムルクスでも相当色々ありましたね。あの姉妹は運命いじってないのに、仲良くなってましたし。アズリールちゃんともすーぐ仲良くなっちゃうし。主人公体質なんですかね。転生者でここまで死んでないのは初めてでしたっけ」
レイに対する女神の評価は現在進行形で上昇している。
美少女と絡んでくれるのは言わずもがな。魔物もたくさん倒してくれるし、何より反応がいちいち可愛い。
と、そこで女神は過去の転生者のことを思い出した。
「……いえ、初めてではありませんね。確か……彼も寿命が尽きるまで生き残りましたね。だとしたらレイさん、やっぱりスゴイ!さすが私が選んだ子!元男だけどそこも愛嬌!」
一瞬冷静になったと思えば、やはりまた騒ぎ立てる女神。
レイというツッコミがいないせいで、こうなっているのかもしれない。
「明けまして、」
「「「おめでとうございます!」」」
「おかげさまで、『憧れの異世界はテンプレですか?』も投稿から約5ヶ月が経過したよ!」
「それもこれも、投稿頻度が貧弱なのにブックマークや感想を送ってくれる読者の皆のおかげだ。感謝する」
「2021年も投稿し続けられるように、これからも一層頑張って投稿するから、見放さないでくれよな!」
「……これで良いよな」
「う、うん。良いと思う」
「まだ勝手が分からんな、こういうのは」
「「「はあ……」」」
皆様、明けましておめでとうございます。作者です。
レイ達が言ってくれましたが、本当にこんな底辺作品を読んで頂いて感謝してもしきれないです。マジ感謝。
あ、4月まで投稿ないかもです。ちょっと作者情報漏らすと、勉強しないといけないんですよ。誰もこんな情報いらなかったねゴメン。「んな事知るかさっさと続き出せや」なんて心優しいこと言ってくれる読者いる?
大会までの構成は部分的にだけど考えてるし、新キャラも続々登場させてくつもりなんで、ゆっくりと気長にお待ちください。キャラも立たせるんで。ね?
では、感想ヨロ。それ次第では一瞬で続き書けるから。アデュー。




