表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/590

完全掌握

トリスタ出立は午後2時頃、助手席はアンジェ、ミドルシートにフランカ、

ニナ、ミレイユ(娘)、トリスタの行政手続きは全て現地社員ソフィ

任せてスタート!

町中トロトロで皆さん余裕です、城門潜ってレッツゴー!全員シートに張り

付いたのは見ていて爽快でした、ほんの2分程、私もそんなに意地悪では無

い。


そんなこんなでテレイヤ着は5時前、ミレーヌ商会で鉱石を購入し宿屋で錬

金、ニナの剣創り、昨日は資材不足で創れなかった、補充して無かったしね。

宿屋に着いて店主に受け付けて貰った時は私の服装を見て微笑ましそうに見

て居たのだが、いざゾロゾロとミニスカメイドが入って来たら目を剝いてい

た。

流石に小っ恥ずかしいものが有った。私から見てもまるでA◯Bのステージ

かプリ◯ュアみたいにカラフルだし、ともあれ此の侭では本当にただの衣装

なので全員に防御魔方陣の”組み込み”、”付与”じゃ無く、”組み込み”です。

1人2人なら付与でもいいけど数が増えると大変、付与は”外付け”薄れたり

剥がれたりで掛け直しが必要、組み込めば本人の魔力で維持出来る、

ただ1人だけ”付与”でないと無理な人が居る、人族で魔力が殆ど無くて眷族

で無い子持ちのミレイユ譲、彼女の場合は”預かり”なので充分だろう。

ニナは収監室に居た時、話が終わると突然跪き”私にも御恩寵を賜りたく存

じます”と説明無しで言われて面食らったがちゃんと眷族にしている。

美人で背が高く線が細く儚そうで無口、ちかくに佇むだけで1発でノックダ

ウンしそうな程良い女だ、彼女を見ているとそっちの世界に引きずり込まれ

そうな程惹き付ける魅力が有る、収監室でスルーしたのもそのせいだったり

する、眷族にした途端私から離れようとせず説得するのに苦労した、車に乗

り込む時も一悶着あった、私の方が気疲れしそうなので辞退して貰ったが、

私が彼女に落とされては身も蓋も無い。


宿屋の部屋は2部屋、5人部屋は無い、ごろ寝の客室は有るそうだが流石に

遠慮した、部屋は2階手前の2人部屋へ入ろうとしたらアンジェとニナに背

中を押され3人部屋に押し込まれてしまった、あれよあれよという間に真ん

中のベッドに座らされて左はアンジェ、右はニナ、夕食の時も同じで席を決

められ2人に囲まれた。


ハッキリしたのは今日の座席位置、何も言わずにアンジェとニナが入れ替わ

っていた。

示し合わせているのは間違いない、昨日の移動中後ろのニナが不機嫌そうに

アンジェにガン飛ばしていたのに気付かないアンジェでは無い、昨日私が宿

屋の受付に行っている間に密約を交わしたに違いない、虎と豹に囲まれた私

の身にもなって欲しい。

後ろに座るアンジェの位置も前の真ん中から右側、運転席の後ろに変わって

いるどう言う心境の変化かは判らないが。


テレイヤからイラリオまでは凡そ250ルーク4時間半有れば余裕だ、7時

半に出れば昼前には着く計算だ、スタートして2時間途中休憩を挟み移動を

再開したが、其所までの2時間の間ニナは微笑みを絶やさず、ずっと私を見

ていた、こんなに緊張して疲れた運転は初めてだった、休憩中に何とか頼み

込み折衝案で見つめる時間を半分にして貰ったがシフトレバーの上に置く私

の左手の上にそっと手を重ねられ汗が止まらなかった。

その状態で2時間半、半分は見詰められている、正直前半よりキツかった。

コイツは絶対に判ってやっている、私を落としに掛かっている。

私の心を激しく揺さぶっている、魔法かと思う程に?そこで私はふと思い付

きイラリオの城門に着いた時に、ニナに鎌を掛けて聞いてみた。

「ニナ、貴女今魔法使ってるわよね?」

セリアの左手に重ねた手がピクリと反応した。

「セリア様?何を仰っているのですか?まさかその様な・・」

「何故その反応なの?いいえの一言済むわよね?」

「そう・でしたね」

「では仮定の話をしましょう、将来私が許したとしても、それが私の本心か

らで無いと周りに知れれば貴女は皆によって私から遠ざけられる事になるけ

れど其れでもいいの?」

「それは・・・そんなのは嫌です」

「そんな事をしなくても私は貴女も他の皆も分け隔て無く寵愛しているわよ

?」

セリアはニナの首に左手を回しグッと引き付けるとおもむろにディープキス

をした。

激しく抱きつくニナをそっと離し顔を撫でながらセリアが言う。

「これでも信用出来ない?」

「いいえ、全てを貴女様の為に」

仕方が無い、これで一安心だろう、ニナは両手で顔を押さえてほくほくして

いる、さあ飯でもと思い後ろを見たらアンジェが物凄く情けない形相で私を

睨んでいた、自分の顔を指差して。

仕方が無いのでチョイチョイと指で呼び、顔を前に近寄らせて右手で強引に

座席の横へと顔を引き寄せるとニナと同じ様にディープキスをし、唇を離し

アンジェに言う。

「貴女の唇も躰も心も全て私のものよ、忘れないでね?」

「はい、全てを貴女に捧げます・・・」

フランカがグシャグシャに泣きながら自分の顔を指差していた。

仕方が無いので同じ様にキスをしたのだが、興奮しているのか

凄い反応をしやがった、隣に座るミレイユが居たたまれない顔をしていたの

で一応謝ったのだが、”私も眷族に成るんでしょうか”と聞いてきた。

”お前には子供を育てる義務が有るだろう”と言って否定はしておいた、眷族

になれば私を優先してしまう、子供を蔑ろには出来ないので眷族にはしない

つもりだ。

まぁ私が指示すれば問題無く子育ては出来るのだが”素質”の問題も有る。

このミレイユの実家は商店で結婚した旦那が実は競合他社の回し者で完全乗

っ取りを目論見、子供諸共全員の偽装殺人を企てていたらしい、ギリギリの

タイミングでやられる前にやったと言う顛末だ、彼女はアルリア出身で証拠

は有るらしく現在セリア商会で調査中だ、それはさて置きやっと昼御飯が食

べられそうだ、空腹感より疲労感の方が大きいのは間違い無く私の勘違いで

は無いのだろうな。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ